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インテリアを構成する要素を抑えて「くつろげる空間」に

凹凸を抑えた、納まりの美しい空間――。
そこに変化をもたらしているのは、素材や建築の輪郭です。
各所に注がれた光によって、陰影のある表情を映し出します。


キッチンは、出っ張りのないフラットなデザイン。
厚みを抑えたワークトップに、取っ手は扉に彫り込んだ形状で、軽やかに仕上げてある。
四方を囲むように収納も充実し、片付いた空間を保ちやすい。



和室西側の壁は「エコカラット」タイル張り。
調湿効果が高く、家や住む人の健康を保ってくれる。



梁を表し、凛とした印象の階段ホール。
ハイサイドライトから風が抜け、夏涼しく過ごせる住まいに。



杉材の扉の面きれいに揃った大容量の収納。
使う材を絞った静寂な空間で、心穏やかに過ごす。



外壁は「千陶杉」タイル張り。
表面に薄い水の膜をつくる。
「ナノ親水」技術で、雨水が汚れを落とす。



住む人や暮らしが主役になる家をつくるために、私は、2つのルールを決めています。
ひとつは、「空間を構成する要素やその種類を減らす」こと。
余分なものをそぎ落として、住まいを「暮らしの脇役」としてつくる。
いわば、「マイナスのデザイン」ということです。

2つ目は、「住む人が疲れないように配慮する」こと。
できるだけ五感、とりわけ視覚的に余計な刺激を与えないようにすることが大切です。
「見る」という行為は特にエネルギーを使うものですから。
住まいは心と体を休める場所ですので、色の組み合わせひとつにしても適度な変化をもたせながら、目につく要素を減らしています。
こういう空間やインテリアにぴったりあうのが、シリーズなんです。



シリーズのコンセプトは、「コンパクト&ラグジュアリー」ですが、今の時代にとても合っている。
21世紀、先進国の庶民は多くは「コンパクトな暮らし」を目指すようになるでしょう。
ムダな出費を抑えつつ、でもたまには贅沢もしたい。この「贅沢=ラグジュアリー」というのは、「心の豊かさ」だと思うんです。
シリーズは、控えめで一貫性のあるデザインなので、その分空間や住む人を引き立ててくれる。
そういうデザインの特長を含めて、「コンパクト&ラグジュアリー」というコンセプトに共感したわけです。



私が提案したいのは、「積極的に家で余暇生活を楽しむ」ということです。
これからは、外で遊んでお金を使うのではなく、「家で物をつくり、サービスを生み出す時代」と考えています。親子で料理づくりを楽しんだり、いっしょに模型をつくって遊んだりするといった「家族で物をつくる喜びを感じられる家」。
家づくりは「物づくりの楽しさ」に照準をあわせるべきだと思うんです。
由来は、「深化」という意味から生まれました。
生活するなかで家族がふれあい、愛が深まる。
それが、「心を豊かに暮らせる」これからの家づくりだと思います。


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2009年12月18日 11:06に投稿されたエントリーのページです。

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