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現代人の就寝時間は年々遅くなっています。
かくいう私も思いっきり夜型人間で、何か始めると、時間を忘れて、つい夜中までかかってしまいます。
昼間は仕事などで外出していますから、家の中での生活は、ほとんどが夜になってしまいます。
今回は、そんな夜の住宅間の明かりについて考えてみましょう。
一般的な証明計画の手順は、
・空間内で、予測される行為に見合う光の量(照度)と質(光源)、光の方向・位置を考えます。
・空間内の目的や用途にあった照明方式(直接か間接か、移動式か固定式か)を決めます。
・スイッチ、コンセント、ソケットなどの位置もおさえながら、適した照明器具を選びます。
となります。
これらに加えて、おもな器具の種類や光源となるランプ(電球)の特徴も知っておきましょう。
器具は取り付け方によって、シーリング(天井直付)、ブラケット(壁付)、ペンダント(吊り下げ)、ダウンライト(埋め込み)、スポットライト、スタンド、光源を見せない間接照明などがあります。
ランプ(光源)の種類は、住宅では下記が主となります。
・蛍光灯…空間をむらなく照らし、ベース照明によい。
影ができづらく、経済的で寿命も長い。
・白熱灯…照らす素材の表情や色をきれいに見せ、部分照明として調光することもできるが、消費電力が大きく寿命も短い。
・LED…近年開発が進み、部分照明だけでなく、ベース照明として使えるような機種も登場した。
省電力で非常に寿命が長くコンパクトだが、器具コストがまだまだ高い。
以上を踏まえた上で、まずは玄関の明かりを考えてみましょう。
玄関の外は、人の出入り、靴の脱ぎ履き、来客の対応などに必要な明るさを考え、向かい合う顔に影ができない位置に配灯します。
短時間ですが、安全性から瞬時に点灯する白熱灯が適し、スタイルはコンパクトなダウンライトやブラケットが多く使われています。
最近では、帰宅時の利便性や防犯面から、人の熱を感知して作動する機能を持った人感センサータイプも適しており、多く採用されています。
また、その家で最初に人を向かえ入れる場所ですので、住み手のこだわりのデザインや素材を活かせるスペースと考えることもできます。
こだわりをより引き立たせる照明で、個性を演出しましょう。
帰宅したときに、ちょっとした照明の効果で温かな気持ちになる玄関にしたいものです。

(写真:玄関スペース)
次に、廊下や階段の明かりです。
部屋から部屋、一階から二階へと通過するためのスペースで、シンプルかつ無駄のない空間です。
長く点灯させることはないので、玄関同様にシンプルなダウンライトやブラケットがおすすめです。
見渡せるスペースなので、取り付ける位置のラインや間隔がそろうように配灯します。
人の動きをよく考え、出発点と到着点に2、3カ所で入り切りできるスイッチをつけます。
また、吹き抜けでは、お掃除やランプの交換ができるかどうかにも注意してください。
単なる通路スペースと思わず、目線が届きやすい壁を利用して照明を組み込んだニッチ(壁掘込み)とすると、ミニギャラリーや飾りスペースとして楽しむこともできます。

(写真:内照式のニッチ)
住宅にも検討されることが多くなった「建築化照明」は天井、壁、床の一部に照明器具が隠れるように造作をほどこした、間接的な光の反射を用いた方法です。
最近の住宅は、空間をシンプルにつなぐために、天井、壁、床の境目に装飾的な材料を使わない場合が増えています。
建築化照明は、その境目をいい意味で曖昧(あいまい)にし、広がりを持たせてくれます。
住まいのインテリアが千差万別であるように、その空間と一体になったオリジナルの明かりを作ることが可能なのです。
ただ、造作の手間や費用もかかり、建築の構造などを確認しながら計画していきますので、専門家に相談が必要です。
また、手軽な間接照明の方法として、スタンドやハンディタイプのスポットライトを使い、背後の光で物のシルエットをポイントにしたり、観葉植物などの前面から光をあて、壁に映してアクセントとする方法があります。
ソファの影などに器具をおいて、即席の間接照明を作るのも一案です。

(写真:間接照明の例)
全体を通じ、住宅の照明は、デザインやスタイルがよりシンプルになる傾向です。
直接視界に入る器具の数が減っているからこそ、見える器具のデザインや素材はこだわって選びたいものです。
ペンダントやスタンドは、最も目線に近い照明器具です。
光を透過するセード(光を抑えるための傘状のカバー)に、麻布や木皮などの自然素材を使うと、とても温かみのある明かりとなります。
また、間接照明のように、手すきの和紙のスクリーンで光を透すと、また味わいある空間になります。

(写真:素材の器具・空間)
シンプル化とは逆行しますが、最近、再びシャンデリアタイプの器具がはやっています。
光を反射したガラス類や金属類のきらめき感がその理由のようです。
また、少し場違いな大ぶりのデザインなど、照明というよりは「オブジェ」といえるようなものも注目されています。
見えるよいうより、見せることを意識したこだわりのある明かりで、空間にアクセントをつけてみましょう。

(写真:オブジェ照明)
去年の洞爺さ湖サミット開催直前の4月、CO2排出削減の目標値を達成するため、環境省は2012年までに白熱電球廃止の方向性を宣言しました。
もちろん4年後に一切無くなるわけではなく、対応する白熱ランプや電球形蛍光灯に徐々に切り替えていくという状況です。
地球温暖化などの環境問題も無視できません。
しかし、欧米に比べると、日本では以前から住宅照明に蛍光灯の採用率は高いです。
一時期は、空間の隅々まで照らす異常に明るい照明が求められ、住まいに大切な安らぎや癒しとは程とおい空間が多くなってしまいました。
住宅間を一度、闇(やみ)に状態に戻すくらいの意識で、本当に必要な光の量や質にこだわってみてはいかがでしょうか。
室内の明かりを最小限に抑え、晴れた夜に月や星を楽しむのも、時には風情があってもいいものです。
光の豊かさは、単なる明るさのことではないと感じます。
日常、光を当たり前に得られる環境に感謝しながら、今一度、生活や空間に本当に必要な光をしっかり選択し、オリジナルで豊かな住まいの明かりを楽しみたいものです。
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