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ウインドートリートメント?聞いたことありますか?

ウインドートリートメントとは、窓まわりの装飾、あしらい、しつらえを言います。
代表的なものが、カーテンやブラインド、スクリーン、シェード(カーテンとは違い、上下に昇降するもの)などです。
今、皆さんが一般的にお使いになっている布製のカーテンが日本に入ってきたのは、長崎の出島に外国公館ができた1634年ころからだと言われています。
北海道では、以前は窓まわりの冷気やすき間風を防ぐため、カーテンは大切なものでした。
しかし、最近では、窓サッシの性能や家全体の断熱性が向上して、寒さ対策としての機能はほとんどいらなくなりました。
その代わり、窓のサイズや形が増えて、カーテンの種類も多種多様となり、選ぶのにひと苦労するような状態です。

室内空間で快適に過ごすためにも、ウインドートリートメントは、外からの視線を防ぐこと、強い日差しを調節することが第一の機能となりますが、このウインドートリートメントの仕方で、インテリアのイメージがガラっと変わることもありますから、デザインにも注意しましょう。

スタンダードなカーテンと呼ばれるものは、ドレープ(厚手)生地とレースの二重吊りが一般的です。
レールから下げた生地の質感や柄にも合わせて、吊り元側にプリーツ(ひだ、折り目)やギャザー(プリーツより幅・山の小さいひだ)をとり、裾(すそ)がゆったりとウエーブするのが特徴です。
施主様から、ドレープを束ねる時、きれいにたためないとの話をよく聞きます。
これは厚手でハリのある生地の場合が多く、特に幅の広い窓では、毎朝の悩みとなっているようです。
このような場合は、形状記憶の加工をお勧めしています。
ウエーブがきれいに保て、たたむのもスムーズにできます(写真1-1参照)。
また、最近のシンプルモダン系のインテリアに合わせて、プリーツをあえてとらないフラットカーテンも流行しています。
吊り元にハトメ(写真1-2参照)という金具や、タブ(写真1-3参照)という吊り用の生地をつけて、ポール(レール)に通して吊るします。
またプリーツがなくてもウエーブが作れる機能をもったレールもあります。
カーテンの場合は、カーテンレールやカーテンを端で束ねるタッセル、そのタッセルを掛けるふさかけ、そのままカーテンを掛けるホルダーなどのデザインも見逃せない部分です。
合わせて選びましょう。


[写真1-1:形状記憶カーテン]


[写真1-2:ハトメスタイル(右はハトメ部分の拡大)]


[写真1-3:タブ付きカーテン(右はタブ部分の拡大)]


以前、カーテンは、装飾的なものが多く選ばれてました。
たっぷりとプリーツをとり、中央を重ね合わせたり、裾をアーチや山形にカットしてあるレースの縁に、さらにフリルやフレンジをつけたりと、かなりエレガントで豪華なイメージです。
また、カーテンを昇降させるシェードと呼ばれるスタイルの中でも、裾が風船のように膨らんで上がるものや、舞台の幕のように全体にヒダをとりながら上がるものなども、出窓や連窓のあるリビングのカーテンとして人気がありました。

しかし、最近の住宅のデザインでは、もう少し装飾を抑えたシェードのスタイルが選ばれます。
例えば、窓がいくつかある場合、大きなベランダ窓にかけたカーテンと同じ生地を、隣接する中・小窓にも使い、すっきりとしたプレーンシェード(写真2-1参照)やシャープシェード(写真2-2参照)のスタイルで統一感を出すのです。
シェードに使う生地もほとんどのカーテン生地で可能ですが、昇降する機能上、あまり厚いものはきれいにたたみ上がらないこともありますので注意してください。
また、レースのシェードは生地の柔らかさを生かした色々なスタイルが合います。
レースは、特に昼間の外観において窓を素敵に見せる効果がありますので、外からのデザインにも注目して選びましょう。


[写真2-1:プレーンシェード、写真2-2:カーテン&シャープシェード、写真2-3:スワンシェード]


スクリーンは、以前はオフィスや店舗での使用が主流でしたが、窓まわりをすっきりと見せられること、開閉もスムーズなこと、家庭用として洗濯可能な生地が増えたことなどから、住宅の窓にも選ばれるようになりました。
スルスルと巻き上がるロールスクリーン(写真3-1参照)は色柄や素材も豊富で、小窓だけでなくカーテンなどと組み合わせると、大きめの窓にも使えます。
また、横に入ったヒダにそって昇降するプリーツスクリーン(写真3-2参照)は、素材が繊維や和紙など和にも洋にも合わせやすく、障子の代わりにもなります。
上下を別の素材にしたツインタイプにすると、1台で厚地とレースの機能も持てます。
開閉が上下ではなく左右にスライドするパネルスクリーン(写真3-3参照)は、最もシンプルなスタイルです。
窓だけではなく、間仕切りや室内のアートとしても有効です。
下がったスクリーンが常に見えていますので、全体のバランスを考えて色や柄を選びましょう。


[写真3-1:ロールスクリーン&レースカーテン、写真3-2:プリーツスクリーンツインタイプ、写真3-3:パネルスクリーン&シェード]


住宅でも一般的になったブラインドですが、最も主流なのは水平にスラット(羽根)が並ぶベネシアンブラインド(写真4-1参照)です。
金属製のタイプが割と安価で、スラットの角度調節や、昇降操作による日差しや通気の調節ができ、機能的です。
キッチンや洗面所の窓などの水まわりにも使えます。
最近では、スラットの素材に木製(写真4-2参照)や布製、皮革製などが増え、今までより内装の素材やイメージに合わせやすく、バリエーションも増えました。
また、縦に細長い羽根(生地)を何枚も垂直に並べて、縦向きのブラインドのように日差しや通気を調整できるバーチカルブラインド(写真4-3参照)も、とても人気があります。
特に、吹き抜け空間の高さのある窓や、大きなベランダに面した掃き出し窓など、モダンなデザインの空間には、重い印象を与えずスッキリと機能的に納まります。
色や柄も豊富になり、ルーバーに透かしの柄やレーザーのカッティングが入り、光の漏れ方をデザインしたようなタイプもあります。


[写真4-1:ベネシアンブラインド&カーテン、写真4-2:ウッドブラインド、写真4-3:カッティング入バーチカルブラインド]


これらのウインドートリートメントの多くのスタイルや素材選びには、それぞれの持つ機能を考える必要があります。
プライバシー確保のための「遮蔽」(しゃへい)、寝室など外部の日差しをしっかり遮るための「遮光」、逆に内側からある程度の景色や様子が見え日差しも入れる「透過」、インテリアの効果のプラスともなる「装飾」などです。
また、最近開発されている素材の特性には「消臭」「光触媒」「撥水」「UVカット」などもありますので、合わせて、必要な機能を確認しましょう。

高層住宅などで、消防法により燃えにくいものを使うことが義務づけられている場合は、防炎カーテンを選びます。
防炎カーテンは、燃えにくい繊維を使うものと、燃えやすい繊維ではあるが防炎加工を後から施したものとがあり、防炎ラベルがつきます。
カーテン以外のものも同様です。

また、家庭用のウインドートリートメントには、メンテナンスのための取扱絵表示が付きます。
生地を選ぶ時は、あらかじめ家庭での洗濯方法を確認しておきましょう。
購入してからも、お手入れする際には、まず、表示を確認してください。

さて、これらのカーテンが普及する前は、障子やすだれが日本の代表的なウインドートリートメントでした。
これらは最近、再び見直されてきています。
破れにくい紙や木以外の桟(さん)をつかった障子、スクリーン(写真5-1参照)やシェードの機能をもったすだれなど、種類も多く出ています。
高温多湿な日本の気候にあったものですから、和風やアジアンイメージのインテリアなどに合わせて見直すのも一計です。
また、窓からの眺望が良くなく、開閉しない窓の場合やインテリアのイメージによっては、ガラスブロック(写真5-2参照)やステンドグラス(写真5-3参照)も雰囲気のあるウインドートリートメントとなります。
早い段階での検討が必要ですので、インテリアプランナーにご相談ください。


[写真5-1:すだれスクリーン、写真5-2:ガラスブロック、写真5-3:ステンドグラス]


昨年見学させて頂いた東京の青山にあるインテリアスクールの建物は、古いオフィスビルをいかしてスクールに再生したコンバージョン建築でしたが、随所にアイディアをいかした魅力ある建物でした(写真6-1、6-2参照)。
特に感心したのは、窓にデザインした桟を後付けし、ツル科の植物をつたわせていたところです。
植物の葉による自然なカーテン効果を利用しながら、内装にもマッチし、外観も近隣の風景にも溶け込んでいました。
木漏れ日の林の中の快適さを思い出し、戸建の庭やマンションのベランダでも夏の日差しとうまく付き合うための、植物を生かしたウインドートリートメントに挑戦してみるのはいかがでしょうか。

[写真6-1:コンバージョンビル外観、写真6-2:コンバージョンビル内窓]


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2009年09月14日 15:17に投稿されたエントリーのページです。

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