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趣味は七宝焼。
仲良しミセスたちと楽しむうちに「グループ展」の話も持ち上がって。
今ではリビングを使っていたけど、そろそろ趣味に集中できる専用のアトリエが欲しい と思うようになりました。

アトリエという空間は、写真家の仕事場やお菓子づくりの教室、 趣味の陶芸をする部屋など、一般 に作業空間のことをさしています。
アトリエには、家事などの日常の雑務や、 食べる、寝るという生理的な行動を離れ、心を集中させたり、逆リラックスさせることで創造性を高めるという機能が必要です。
今回は、アトリエを居住空間と組み合わせながら設計する例を、いくつかご紹介したいと思います。
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地下室は近隣の視線や音を避け、作業に集中できるので、居住空間から独立した本格的なアトリエに適しています。
ただし、湿気が強いという難点があり、これを改善するような計画をたてなければなりません。
例えば、ドライエリアを南側と北側両方にとると、風が抜け、室内が明るくなり、湿気も少なくなります。(写真1)
ドライエリアをつくらない場合は、1階の床の一部を抜き、地下室と空間的に連続させれば、明るい広々したアトリエができます。(図1)

【写真1】地下室のアトリエ
地下に設けたアトリエ。
道路からの視線はさえぎりながら、広々としたガラス窓から屋外の気配がうかがえます。

【図1】地下室のアトリエの例
1階の床の一部を抜き、吹き抜け部分を作ると、地下でも明るく広々したアトリエができます。
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最近の住宅は敷地が狭く、近隣の住居が敷地境界ぎりぎりまで迫っているケースが多数あります。
このような場合、1階は日当たりが悪く暗い部屋になりがちです。
そこで、長時間家族が集まる居間を2階にし、その上にロフトを設けてアトリエにしたらどうでしょうか。
このような場合には、居間とロフトを一体化して一つの空間にすると効果的です。
独立した四面壁で囲まれたロフトではなく、一方向が居間に対して開き、ロフトと居間双方から家族の存在が確認し合えるつくりは、趣味のための作業場に適しています。(図2)

【図2】ロフトのアトリエの例
日当たりのよい2階を居間にし、その上にロフトを設けてアトリエにした例。
趣味に集中しながらも家族の存在を確認することができます。
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北側斜線や道路斜線という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
近隣の住宅の日当たりを確保するために、敷地境界線から斜に線を引いて、それ以上高い建物が建たないように法規で定めたものを言います。
住宅地では敷地の北側の規制が特に厳しく、その敷地境界付近に大きなスペースをあけておく必要が生じ、そこを駐車場にあてて解決している例がよくあります。
このスペースを有効利用して、1階を駐車場にし、その上を天井の低い中2階の部屋にすると、そこが趣味のアトリエになります。
1階を天井が低くても問題にならない、納戸や洗面室にしても良いでしょう。(図3)

【図3】中2階のアトリエの例
駐車場の上の中2階をアトリエにした例。
階段の踊り場と兼ねて子供の遊び場としても利用できます。
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東や西に面した部屋は紫外線が室内に入りやすく、昼と夜の温度差があり、絵具や布の変色や変質がおこりやすくなります。
また、直射日光により、物に陰影が強くつくのもデッサンには不向きです。
そのため一般 的にアトリエは光の方向が一定した北側に計画します。
高窓を大きくとり、近隣の視線をさけながら、反射光をふんだんに入れて明るくし、作業をしやすくします。
北側の部屋は、寝室や居間には冬寒く不適切ですが、アトリエには適していると言えます。(図4)

【図4】北側のアトリエの例
南側の居間と平行させて北側に細長いアトリエを設けた例。
何ヵ所かに取り付けた引き戸を開けるとアトリエと居間が一体化して広々使用でき、閉じれば別々の部屋になります。
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広いアトリエは予算や面積から考えて難しいという方もいらっしゃるでしょう。
そういう場合はコーナーをつくります。
引き出し付きのベンチを造り付けにし、必要な道具を入れておいたり、同じく造り付けのライティングデスクのような可動式の作業台を設けたり、居間の片隅に本棚を造り付けて好きな本を並べれば、それだけでアトリエといっても良いかもしれません。(写真2)

【写真2】コーナーのアトリエ
2階のリビングに設けた、趣味のコーナー。
「あえて個室にはしたくない」という場合は部屋の一角に。
これもアトリエといえます。
さて、欲しいアトリエは見つかりましたか?
集中することを優先するなら1の地下室や4の北側のアトリエを。
子供さんが小さかったり、お年寄りと同居されていたりする場合は、家族の動きが確認しやすい2のロフト、3の中2階、5のコーナーがいいでしょう。
また、新築や大掛かりな増改築が難しい場合でも、5のコーナーを利用したアトリエなら、すぐにでも簡単なリニューアルで専用のアトリエが実現しそうですね。
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