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2009年07月 アーカイブ

2009年07月01日

心地よい空間

心地よい空間

空間ののびやかさは、単に床面積の広さだけで決まるものではなく、内部空間同士や、外部空間との目線の通りによって感じるものだと思います。
とくに、北海道は寒冷地であるため、今までは防寒的な性能を追い求めることに目的が置かれ、大きな開口部はつくられてきませんでした。

しかし、今では技術的な問題もほとんど解決したため、これからは、春の新緑や秋の色鮮やかな紅葉、冬の白一色になる景観といったように、一年中変化する魅力的な外部空間をいかに内部へ導き、それと調和された内部空間をどうつくることができるのかが求められていくと思います。


素材のこと

住空間の仕上げ材は、常に住む人が触れるので、仕上げをプリントやビニールクロスなどの「うわべだけの厚化粧」できれいに納めるのではなく、木材そのものや、左官の塗り壁など、本物の素材で構成することを常に心がけています。
本物の素材が持っている暖かさやあじわいにまさる物はないと思うからです。
たとえ、それが三等材やはね材、普段隠してしまう構造材でもです。


相生(あいおい)の家

過剰な設備を設けず、自然素材をなるべく使うということでした。

ですので、魔法瓶の役目をする、ブロック外断熱ダブル積(ブロック壁の外部側に断熱材を張り、さらにその外側にブロックを積んだ構造)で一階を作り、それを覆うようにして、木造の下屋(げや:一階の屋根部分)や二階を作りました。

玄関と居間空間をつなぐ土間は、壁と屋根をガラスにして、太陽光(ひかり、熱)を集める空間としました。
この土間を介して、居間にもひかりや熱のほか、魅力的な外部空間を視覚的に取り込む仕掛けとなっています。

暖房は、一階の床暖のみです。
二階には暖房機は設置せず、家全体をあたたかな空気が循環するようにしています。


▲玄関土間空間の外観


▲玄関土間空間


▲居間から見た食堂、土間。
床はナラフローリング無垢三等材。
壁はブロック素地・構造用合板素地。
一階の天井はつくらないで、二階床の梁や、床の下地材である構造用合板を一階から見えるように梁現し(はりあらわし)にした。


恵南の家

「家を持ちたいのだが、住宅メーカーに相談したところ、こちらの言う通りにプランはつくってくるが、ただそれだけだ」と相談を受けました。

階段を設けた広くて明るい居間、豊富な収納量を確保するなど、部屋の要望を聞いたうえで、私なりの空間構成を提案しました。

一階のスペースは、和室を中心にオープンとなり、吹き抜けを介した二階のプレイルームとも一体化して、充分な広がりを保っています。


▲2階平面図


▲居間から見る和室、食堂、2階のプレイルーム。
床はナラフローリング無垢三等材・タイル、壁は左官塗り仕上、天井は梁現しのうえ構造用合板塗装仕上。


▲プレイルームから見た居間と居間上部の吹抜け


居間のわん曲した壁に設けられたガラスは、光を通す壁としてのくもりガラスと、外部と内部を一体化させるための透明なガラスとで構成され、階段が空間のアクセントとなっています。


▲わん曲した南側外観。透明ガラス、スリガラス、金属板の壁、板壁を使用


北野の家1

若い夫婦二人の住宅です。家々が込み入った南向きの敷地(250平方メートル)に、130平方メートルのコンパクトな住宅を希望されました。

車庫と物置とした半地下のコンクリートの躯体(くたい)のために、居間が地上よりも2mほど上がったので、外部との接点として6畳ほどのテラスを設けました。


▲1階平面図


▲1階テラスとその上部にある2階のテラス

一階は、小さな空間の中で広がりを持たせるため、和室を居間と一体化しながらも障子戸によって仕切ることにより、個室としての機能を持たせることも可能となっています。


▲居間と和室と階段ホールが一体となった状態。
床はナラフローリング無垢三等材と畳、壁は左官塗り仕上、天井は左官塗り仕上、梁現しのうえ構造用合板塗装仕上。


▲居間と和室が一体となった状態


▲和室を個室とした状態


北野の家2

二世帯住宅です。
敷地の北側が、道路を挟んで小高くなっており、その斜面が森のようになっています。
施主の一番の希望は、その北側の緑を居間から望めるようにしたいとのことでした。

居間の太陽光を取り入れるため、南側に大きな開口部を設けましたが、北側の位置にも大きな開口部を設けて、その魅力的な緑を取り込み、居間の広がりと、緑が居間の一部分となるように演出しています。


▲北側の森の中から見た外観


▲1階居間から見た北側の森。
床はナラフローリング無垢三等材、壁、天井は左官塗り仕上。


住まいは、人間が日常の生活を営むための器だけではなく、心を豊かにしながらそこに住み続ける場所でなければならないと思います。
そのためには、家族の生活スタイル、住まいに対する思い、その敷地の固有の条件を住空間に反映させながら、施主と設計者が信頼関係を大切にして家づくりを進めていくことが大切なのです。


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2009年07月02日

心地よい光

初回の話で予算が150万浮いたら…という話をしてきましたが、今回は予算をかけなくとも空間に彩りと豊かさを与えてくれるというお話をしたいと思います。
 
光には自然光(太陽の「ひかり」)と人工の光(照明の「ひかり」)があります。
どちらもインテリア空間に大きな影響を与えます。
例えば人工の光には狭い角度で強い光を放つハロゲンランプや光の柔らかい蛍光灯、白熱灯などいろいろなものがあります。
ただ単純に明るくなればいいというものではなく、どこをどれぐらい明るくしたいのか、どのような光の広がりを期待しているのか、リビング、寝室、トイレ、キッチンなど室内空間の違いによって適した光を検討していく必要があります。
 
店舗設計の分野では照明デザイナーらに依頼して「ひかり」の計画を立てていくこともあります。
一般の戸建て住宅でそのようにする人はほとんどいませんが、照明デザイナー以外にインテリアプランナーも照明計画が出来ますので相談してみてはいかがでしょうか。
一般のお宅で今でも多いのが、部屋の天井の真ん中に蛍光灯シーリングライトを配置して一灯で済ませる方法です。
もちろんそれが悪いというわけではありません。
均一に明るくしてくれる万能な照明のように思われがちですが、意外とそうでもないのです。
 
例えば、子供部屋では壁際にある勉強机までシーリングライトの光が届かず不十分だったり、また、本を開くにも人の影になることもあることからスタンドライトを使っているのではないでしょうか。
つまり、勉強するときや読書のときに知らずと「ひかり」の使い分けをしているということなのです。
仕事のときの「ひかり」、リラックスするときの「ひかり」、読書をするときの「ひかり」、遊ぶときの「ひかり」、いろいろな場面があります。
これからはもっと生活スタイルに応じた「ひかり」の活用をしてみてはいかがでしょうか。

 

 

一灯で明るくするということは、器具自体が大きくなってきます。
12畳タイプだと直径約80から90cmにもなります。
かなりの大きさです。


キッチンでは最近の流行なのか、シンクの上に吊戸棚を設けず天井をすっきりと見せる傾向が多いようです。
せっかくスッキリとした天井に、ゴロンとした大きな照明器具をつけたくない。
そんな時はダウンライト(天井に埋込む照明器具)を使ってみるのもお洒落(しゃれ)ではないでしょうか。
このライトは一つでは明るさが足りませんので、3、4台並べて集中配置するのがよいでしょう。
普通の照明とは一味違う雰囲気が楽しめます。
また、もう少し詳しく説明すると、ダウンライトはその名の通り下に落ちる光なので天井面は照らしません。
空間としてもっと広がりを持たせるためには、壁付けのブラケットライトを設け、壁と天井を照らすことが有効になってきます。
白い壁ですと、より広がりが生まれるのです。
 
実は以前、こんな失敗がありました。
それは、照明プランを決めた後に玄関の内装の色が変更になったのですが、かなり濃い色へと変わってしまったため「ひかり」が吸収されてしまい、想像していたよりも明るさが不足してしまったのです。
内装の素材によって照明器具のみならずランプも選択する必要もあるのです。

 

 


次は、太陽からの「ひかり」をデザインしましょう。
ひかりの入り方によって空間の表情はガラリと変わってきます。
同じ寸法の窓でも取り付ける位置、高さを変えるだけで入ってくる光がまったく別の働きをします。
例えば天井付近の場合、遠くまで直射日光が届きますし、天井付近まで明るく広がりが出てきます。
室内から見た場合も景色は高い空しか見えないので逆に内部からの広がりが生まれます。
また、床付近にある窓も効果的なのです。
床に反射したひかりが部屋中に広がりを持たせてくれます。
窓は取付ける位置を変えるだけでは金額も変わりませんので、ひかりの変化や視覚的な変化をもっと楽しみましょう。
 
光の取り入れ方から生まれる陰影が「ひかり」をいかします。
陰影をつけることによって、空間に深みと立体感が生まれるのです。
必要なところに必要な光量を計画できれば無駄な出費を抑えることができ、それでいて個性的な空間、落ち着いた空間を演出することが出来るのです。


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2009年07月03日

草花や樹木を植えること、お庭の環境も考えました!

草花や樹木を植えること、植えられた植物のことを「植栽」と言います。

どんなに素敵なエクステリアを作っても、植物が全くないと何だか間の抜けた空間になってしまいますが、それは植栽が屋外空間になくてはならない要素だからです。

しかし、手当たり次第に植えるのも考えものです。
まず、植栽をする目的をきちんと考える必要があります。

<植栽の目的>
○遮光:夏の強い日差しを遮る
○景観:建物との調和を含めた見栄え
○遮蔽(しゃへい):道路や隣地からの視線を遮る
○仕切り:敷地境界線として
○収穫:実のなる木

目的によって植える場所は異なります。
また、生き物ですから必ず成長するので日々の手入れも必要です。

そこで今回は、樹木の植栽プランをご紹介します。


玄関が道路に面している場合、ドアを開けると通行人から玄関の中が直接見えてしまいます。
特に、小さい子供がいる家では、ドアを開けている時間や開閉の回数が多くなるでしょう。
そういう場合は、玄関正面にシンボルツリーを1本植えるのが理想です。

その際、道路から玄関までのアプローチ(通路)のデザインが重要になります。
樹木を避けるようなアプローチになるので、滑らかな曲線をいれると柔らかいイメージになります。

植える樹木はヤマボウシなどの「株立ち」がお勧めです。
「株立ち」とは樹木の形状で、一つの根から数本の細い幹が立ち上がっているものを言います。
1本の木で雑木林のミニチュア風にも見えますし、低い部分の小枝を残せばボリュームが出て、何気ない目隠しにもなります。

秋の終わりには落葉しますが、冬は枝にイルミネーションを飾って玄関前を演出しても良いでしょう。


施工前:道路から玄関までの距離がさほどなく、ドアを開けると、家の中が丸見えで殺風景なイメージ


施工後:アプローチを左に振ってドアの正面に木を植えると、何気ない目隠しになり、明るい雰囲気にもなる


施工後:道路からの距離が短くても、曲線と直線を組み合わせるとしっかりとしたアプローチの形ができる


庭のレストコーナーにいて、道路や隣地からの視線をストレートに感じてしまうと落ち着きません。
そこで目隠しが必要になります。
フェンスで庭をしっかり囲う方法のほかに、樹木で何気なく視界を遮る方法もあります。
道路を散歩している人は、庭の花や緑に目が留まっても、庭の中まで見ることはないでしょう。


施工前:デッキが狭すぎる上、道路から丸見えで落ち着かない


施工後:デッキをステップに変え、レストコーナーを下げて樹木で何気なく目隠し

庭に数本の樹木があるだけでやすらぎを感じられますし、木陰が直射日光を柔らかく遮ってくれます。


施工前:まわりを家に囲まれているので視線が気になる


施工後:リビングからの景観も考えながら一列にならないように植栽


樹種としては、高木ではナツツバキやヤマボウシ、エゴの木が定番ですが、ジューンベリーもこの数年人気が出てきました。
やはりこれらの木も全て株立ちがいいでしょう。
また、葉っぱが小さいので落葉しても気になりませんし、夏の木陰がとても優しく感じられます。
樹木の花の色は、白を選ぶと花壇の草花が映えて見えますし、花期がそれぞれ異なる花を植えれば、春の初めから夏の終わりまで何かしら花が咲いている楽しみがあります。


次に中低木ですが、高木と組み合わせて使うことで、高低差ができて自然なイメージになります。その中でも実の生る木を数本入れて、収穫を楽しんでも良いでしょう。

市町村によっては、新築などのお祝い事に対して記念樹のプレゼントを実施しているところがありますし、春の園芸にかかわるイベントでも苗木を配布していますのでぜひチェックしておきましょう。


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2009年07月04日

大は小を兼ねる


「大は小を兼ねる」という言葉がありますが、住まいにおいては逆に「小は大を兼ねる」あるいは「小は大を凌駕(りょうが)する」ということもあると私は思っています。
建物には、実際の量的な広さや高さとは別の感覚的な広さがあり、小ささそのものが快適で落ち着くということもあるからです。

ほとんどの家庭で「お客さんが30人」という想定は不要ですし、コンパクトな住まいは建てる時の材料消費や建った後のエネルギー消費も当然少ないのです。

私は、車で言えば、小さくて小気味の良い走りをするヨーロッパのコンパクトカーのような住まいを作りたいと思っています。

これから紹介する住まいは、どれも広くない敷地に建つ、床面積も小さめの住まいです。量的に「小さいこと」を どのように快適さに結び付けようとしたかをお話しします。


■庭を囲む住まい


吹き抜けに面した西側に大きな窓をつけました。
南側は計画当時空き地で、もし今後、南に家が建つとすれば敷地ぎりぎりに建つはずです。
したがって南側に期待するのをやめて、遠くに美しい保存林のみえる西側に窓を集中させました。
吹き抜けは2階のこども室ともつながっています。


窓のそとには、中庭があります。
居間、風除、離れの和室は中庭に面していて、夏は居間の延長として、冬は雪見酒のための風景としてそれぞれ違った風景をもっています。
中庭は開放感と外部との一体感を生むための最も大事な空間です。
下の左の写真は、「離れ」から見た中庭です。この「離れ」は土間付きの和室であり風除室でもあります。

この住まいには 普通で言う「玄関」がありません。

下右の写真は同じように、浴室、洗面、トイレ それぞれのスペースを無理してとらずに、一緒にしました。
明るくて広く見える気持ちの良い空間です。


■2階に庭を持つすまい

二方向が道路に面した角地にある住まいで、奥行きが長く、 幅がせまい敷地です。
2階南側の壁を手前に引っ込めて、庭を造りました。
将来、向かいに3階建ての家ができたとしても、この庭から室内に日が入る設計です。
お隣の家や道路からの視線は木の格子(こうし)でさえぎっています。この庭は風除の階段と接続しているので、靴をはいたまま外と行き来でき、2階にある縁側のような使い方をしています。
広さは8畳弱しかありませんが、格子や周囲の壁を低くしているので、開放感があります。

リビングからこども室まで、引戸をあけると一体化します。
端から端までは15メートルあるので、実際の広さよりもかなり広く見えます。
幅が狭い分、奥行きを感じさせる形です。


■インナーバルコニーのある住まい

 
札幌市内の保存林に隣接している建売住宅のリフォームです。
以前の建物は、この緑をまったく無視していて、この方向には、小さな窓しかありませんでした。
ユーティリティーのあった一番風景の良い場所に屋根の付いた室内的なバルコニーをつくりました。


リビングやダイニングのスペースはあまり大きくありません。
そのかわり、林に向かってどこからでも視線が抜けるように窓をつけています。
特にリビングからダイニング、バルコニー、林と抜けていくことで、かなりの奥行きを感じます。
冬、林が落葉するとまた違った景色をたのしめます。


3つの住まいを見てきましたが、どの住まいも、外の空間を内部に取り込むことで、広さを感じるようにしています。

窓は大きければ良いわけではありません。
周囲の視線や西日などをコントロールできなければカーテンやブラインドをつける必要があり、外との一体感や開放感はなくなってしまいます。
室内の広さはそこそこで良い、むしろ小さめのほうが、開放感と落ち着きの両方を手に入れることが可能かもしれません。


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2009年07月06日

庭を彩る草花は選んだ花が元気に育つ環境


庭を彩る草花は、季節をもっとも身近に感じさせるアイテムです。
リビングからの景観はもとより、建物を引き立たせ、美しい街並みをも作り出してくれます。

草花のうち、一年草は花期が長く、種類や色も豊富で、比較的金額も安いのですが、毎年植え替える必要があり、長い目でみますと経費もかさみます。
植栽を長続きさせるには、メンテナンスを少なくする必要もあるので、今回は、毎年芽を出す宿根草をメインにした植栽プランをご紹介します。


(1)全体的なイメージ作りをする

建物との調和やメンテナンス(手入れ)の度合い、樹木とのバランスなどを考え、植栽を含めて全体的にどんな雰囲気の空間にしたいかを決める。


【ナチュラルガーデン】
木製のキャビン(小屋)やフェンスがある庭は、自然な雰囲気が合う。
ボリュームが出る小花を点在させるのがポイント。
この場合、日々のメンテナンスが重要になってくる。


【コニファーガーデン】
円錐(えんすい)形の常緑樹(コニファー)と、淡い色の小花やグリーン(芝生)の組み合わせは、狭いエリアでも動きのある空間に仕上がる。
花の手入れはわずかだが、コニファーは冬囲いが必要。


【スタイリッシュガーデン】
建物の外壁がガルバニューム(アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板)なので、あまりやぼったくならないように、色とりどりの花よりも、グリーン(葉っぱ物)を一ヵ所に植えてシンプルな雰囲気に。
メンテナンスが楽な上、すっきりとしている。


(2)植える場所の環境に合った植え方をする

・ 日当たり具合にあった植物を選ぶ(日陰では育たない植物、日陰を好む植物)
・ 踏む可能性のある所には、丈の低い這(わい)性(せい)植物を植える
・ 木の幹周りは、根が地表近くまであるので、草花は根付きにくい。少し離して植える
・ 建物の壁際は、雨水の跳ね返りで外壁を汚すおそれがあるので、砂利敷きが理想


(3)植える場所の形を把握し、レイアウトする

・ 手入れをするために足を置くスペースは、土のままだと雑草が生えやすいので、バーク(木の皮)やチップ(木くず)を敷いたり、レンガを並べる
・ 草花が一列に並ばないように配置にすると、ナチュラルになる
・ 簡単な平面図を作り、2、3ポットでひとかたまりとなるように描いてみると、草花の必要な数が分かる。ポットの間隔は20cm程度空け、株が成長しやすいようにする


・ 花期の異なる植物のコロニー(集団)を植える
・ 植物の高さは、奥から手前にくるに従って、低くなるようにする
・ レイアウト後は、肥料を混ぜながら植える


(4)色使いを決める

・ 同系の1、2色でまとめ、メインの植物を目立たせる。淡い色をベースにすると、飽きがこない。

▲白と紫をベースにし、薄ピンクのバラにポイントを置く

・ アクセントがほしい場合は、鉢植えした花や小物などをポイントで置く。

▲カエルの置物とテラコッタにビー玉をはめ込んだオブジェ

・ グリーンを中心にする場合は、葉っぱの色や形状、高さ、斑(ふ)が入っているものなどを組み合わせると変化が出る

▲葉の形状や色を組み合わせてコントラストを出す


(5)宿根草の良い点と一年草との組み合わせ方

・ 宿根草は冬になると上部は枯れるが、株(根の部分)が越冬し、翌年に新芽を出すので、何年も楽しむことができる。

▲宿根草は隙間を空けて植える(左)と、1、2年で隙間が埋まる(右)

・ 宿根草の花期は一年草より短いので、一度に買いそろえず、その季節に咲く植物を買うようにすれば、いつも何かしらの花を楽しむことができる
・ 宿根草は小花が多いので、咲き終わっても花ガラを取らなくても気にならない
・ 成長するまでの間、空間が寂しく感じる場合には、隙間に一年草を植えて楽しむ
・ 一年草は宿根草に比べ華やかさがあるので、ポイントにしたい部分だけ毎年植える

▲一年草のビオラは色も鮮やかで花期も長い


(6)札幌で越冬するお勧めの宿根草リスト(環境によって背丈は異なります)

・ 這性植物:高さ約5、10cm

・ 背丈の低い植物:高さ約10、15cm

・ 背丈の中くらいの植物:高さ約15、30cm

・ 背丈の高い植物:高さ約30、100cm


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2009年07月09日

敷地を100%活用し、生活環境を整えませんか?

隣地境界や道路境界に法面(のりめん:斜めの部分)があると、雨が降ったときに隣地へ土が流れたり、また、隣地との土地の境界がわかりにくくなったりします。
このため、土留めやフェンス、柵などをして、対処する必要があります。
 
そこで今回は塀(土留め)とフェンス・柵についてご紹介します。


法面を平らにするには土圧がかかっても崩れない塀(土留め)が必要で、その代表的な物がブロック積みです。
ブロックは鉄筋を組み合わせて生コンやモルタルを充填(じゅうてん)することで大変強度が出ますし、施工日数が短く、ヒビ割れの心配もほとんどありません。
 
ブロックの表面を左官し、化粧を施すと見栄えも良くなります。
 
ここ数年はタイルなどを張るよりも塗り壁が主流になっていますが、アクセントでレンガなどの笠を乗せるデザインも多く見られます。ただ、建物がスタイリッシュな場合はブロックのままにしてシャープなイメージにしています。


レンガの笠を乗せ、ブロック面をラフに塗って仕上げた例


石風の大き目の笠を乗せ、櫛引(くしびき)仕上げして、落ち着いたイメージに


ブロックよりも価格は高くなりますが、見た目も大変良く、重厚感があります。
 
土圧がかかる所はダブル積みのほうが丈夫ですが、シングル積みの約2倍のレンガを使いますので表側はシングル積みにし、内側の土に隠れる部分はブロック積みにして、天端を笠で隠す方法もあります。
 
また、土圧がかからないところにレンガの塀を立てる時は、鉄筋をしっかり入れることでシングル積みでも問題ありません。
 
レンガは年数が経つにつれて少しずつ風合いが出てきますので、建物を引き立たせてくれる素材の一つです。


▲ダブル積み。大変重厚感があり、曲線も作れる


▲シングル積み。レンガの数がダブル積みの約半分で済む


40cm以下の高低差の場合、基礎を作らず枕木で土留めする方法があります。
ブロック積みやレンガ積みに比べますと耐久性に劣りますが、家庭でもできるので楽しみながら作るにはお勧めです。
 
最も簡単なのは、枕木の幅の面を立てて四角く囲う方法です。
例えば、家庭菜園のコーナーを作る場合、既存の土を深く掘って新しい土に入れ替えるよりも枕木で囲った中に腐葉土などを混ぜた土を入れたほうが簡単です。
四隅はカスガイやビスなどで固定します。枕木の幅が20cm内外ですので立ち上がりは20cmになりますから、枕木の内側の土は10、20cm掘って土の深さを30、40cmにしますと一般的な草花や家庭菜園ができます。


▲枕木で囲った植栽スペース

敷地境界の法面を土留めする場合、20cm以下の高低差ですと上記のように枕木で仕切りますが、囲われないのでつなぎ目は縦に埋め込んでビスなどでそれぞれを固定します。
 
縦に埋め込む部分は地面から出る長さ以上に埋めると倒れづらくなります。


▲枕木の土留め。連結部分は縦に埋め込んでいる

高低差が20cm以上の場合は枕木の幅では足りませんので、1本ずつ縦に埋め込み連結します。
頭をそろえるのは難しいので、あえて段差を付けてアクセントにします。


▲枕木を縦に埋め込んだ土留め


隣地や道路との境界にフェンスを立てる場合、目的を考える必要があります。
 
しっかりと目隠しをしたいのか、あまり大げさにならないような仕切り程度にしたいのか・・・によってデザインが異なります。
 
隣地からの視界を遮り、プライバシーの確保を希望とするなら、ある程度の高さのあるフェンスを設置して気兼ねなく過ごせる空間にするのが理想です。
その場合、できるだけ圧迫感のないデザインと色にするのがポイントです。


▲右のキッチンの窓から丸見えだった左側隣家の物干し場を遮るフェンス

レストコーナーの場合、バーベキューなどイスに座った時の目線が隠れる高さに抑えると、圧迫感もなく庭も広く感じられます。


▲フェンスは1.4mの高さで座った時の目線が隠れる


廻りの敷地や、接する道路との仕切りを塀やフェンスほどしっかりと遮断するのではなく、何気なく仕切りたい場合は、枕木やポールを低目に使ってアクセント風にデザインします。
「散歩中の犬が勝手に敷地に入ってしまう」「近道で敷地を横断される」など、なかなか言い出せない不満をステキに解消して、住みやすい空間を作りませんか。


▲枕木と鉄筋でシンプルに仕切った柵


▲円柱材にロープを通しておしゃれに仕切る


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2009年07月10日

北海道の寒さに対応した三層ガラスの木製断熱サッシ


北海道の寒さに対応した三層ガラスの木製断熱サッシが普及し始め、断熱材の性能も良くなってきた十年ほど前から、建物を南に向ける計画が多くなりました。
冬の太陽の光を存分に取り込もうと考えてのことです。
宅地の多くは長方形なので、そこに建つ建物も敷地に沿って平行に並ぶことになりますが、建物を南に向けて計画した場合、建物の角が前面の道路に向かって建つことが多くなります。
つまり、周辺の住宅と違う方向を向くことになり、個性的な印象が生まれます。
さらに角度を持つことで、より建物の奥行きが明確になり、表情豊かな建物にもなるのです。

そして、北海道の住宅は、地域の気候風土抜きに計画することが出来ません。
北海道とひとくくりにできるほど気候が一様ではなく、道南、道央、道北そして道東と、大きくその環境は違うからです。
さらに、私が暮らす道東でも、十勝と釧路では夏と冬の気候が大きく違います。
特に釧路は冬の日照時間が多く(12月から3月の日照時間は札幌の450時間に対し726時間)、積雪は特に少ない(年間降雪量は142cmと札幌の1/3以下)地域です。
また、夏は25度を超える夏日が数日あるかどうかの冷涼な気候でもあります。

今回は、そんな釧路周辺の気候事情などを考えて建築した住宅を紹介します。


■深緋(こきあけ)と青黛(せいたい)の居B棟

クライアントの要望は「とにかく大きな開口部を設けた明るいLDK空間」でした。
2階建ての大きさに相当するこのLDK空間を南に向けて振り、その間口(幅)約12mのうち、両端の耐力壁以外の幅約8.5mと吹き抜けに面した高さ約4.6mを、三層ガラスの木製断熱サッシで組み合わせて構成しました。


▲LDKの窓の内観(写真左)と外観(写真右)

また、LDK空間には柱を立てたくないという要望もあったので、大断面のカラマツ構造用集成材で作った2階建ての大きさに相当する家のフレーム(枠組み)の小屋梁(はり)から、16mmの鉄筋と6mmのFB(鉄の板)を使って2階の床を吊るし、実現しました。


▲写真左の壁のなかにもFBが2本入っている


▲LDKのフレームの説明

エントランスに入ると、下足収納がエントランスを2分します。ゲストと家族のエリアに分かれ、ゲストが出入りするエリアはいつもきれいに整理できます。
ホールに上がると圧倒的な存在で南面の開口部が広がり、仕切りのないLDKへと導かれます。
そこでは、南の開口部から入る光で満たされた明るい吹き抜けのLDKや、2階フリースペースと一体となった空間が迎えてくれます。

事務所併用住宅です。
1階は事務所と商品保管庫が大部分を占め、残りは2階の住居部分にアプローチするエントランスがある程度です。
2階はリビングとダイニングキッチン、寝室、浴室などの水周りに、御夫婦それぞれの個室というシンプルな構成で計画しました。

仕事場と一棟となるこの計画では、多忙な仕事の時間とプライベートな時間を明確に切り離し、貴重なプライベートの時間を「リラックス」させることが重要なテーマになりました。

建物全体を南へ少し振って、さらに住居空間2階のリビングも南に振り、そこに、この家のなかで唯一外部に開いた大きな窓を設けました。
その他の窓は、高さ30cmのハイサイドライトを東、北、西と連続して設けました。
これにより、外部の雑踏や景観から室内を遮断し、「外」を意識しないきわめてプライベートな居住空間となりました。
リビングとダイニングキッチンは1階の天井高の関係で80cmの段差が生まれたスキップフロア(主に床の高さをずらして配置されたフロア)となり、空間にリズムが生まれています。

手すりの高さを目線まで上げて「外」を意識しない空間としたルーフテラスには、ダイニングキッチンや浴室が開いています。


▲手すりの高さを目線まで上げたルーフテラス

さらに家の前面道路側には、開閉できる木製ルーバー(格子:こうし)のスライディングゲート(レール上を左右に走行する門扉)を設け、休日の落ち着きを敷地内にも創り出しました。


■ASETSURIの川緑住

周辺に建具工場などが立ち並ぶ工業地域に計画した2階建てのこの住宅では、室内から見える無骨な景色や防犯を考慮して、1階は外部に対し可能な限り閉じ、2階に広がりを持たせました。

内部空間は、まずエントランスに入ると、南に向けて設けた、目線より高い位置から上に広がる現場組立の複層ガラスの壁と屋根があり、アトリウム(広場)とその吹き抜け、さらに2階も含めた室内全体を複層ガラスからの光が満たしています。

アトリウム、寝室、LDK、個室と4つの高さに別れているスキップフロアの床は、空間にリズムを生み、オープンでありながら目線がずれるため、プライベート性も保って存在しています。

エントランスから最初に上がるアトリウムには、外をうかがう開口部はありません。
庭に出る断熱扉が一つありますが、扉の外側は外壁材と同じカラ松羽目板を使用し、内側も内壁と同じ色で塗装して扉をふさいでいるので、その存在が消されています。
最初に踏み入れるこの空間が、工業地域の中の「場」ということを意識させない第一印象をもたらしています。


▲アトリウムにある断熱扉(写真枠内)

アトリウムから1.8mまでステップを昇ると、下から3番目の高さに設けたLDKのフロアにつながります。このLDKからは、1階からは見えないアセツリ(阿雪裡)川の川面を望む事が出来ます。

予算から導かれた建物の規模は、平屋のスタジオ10坪、2階建ての住居25坪の計35坪が目標となりました。
前面道路を挟んで大型ショッピングセンターの駐車場が広がり、日向に向かう南東角地という恵まれた敷地に建築が置かれました。

1階はプライベートな住空間とスタジオを計画し、エントランス以外は全て基礎の深さまでの半地下としています。
これは総体の高さを抑え、経費を節減するためと、1階の天井高を3.5mとして、ロフトなどで空間を確保するためです。
特に2階建ての住居は、各階12.5坪の大きさで家族5人が暮らす空間となるため、立体的な計画が必要になりました。

スタジオは南から東に通して壁面の上部に窓を設けるハイサイドライトからの採光を主としながら、キツイ日射が仕事に影響しないよう考慮しました。

住居部分は、南に向けた1階の個室と、2階のLDKです。LDKの壁面は全てを現場で組み立てる複層ガラス窓と既製品の断熱戸付き換気ガラリ(通気口)で構成しています。
ガラスを取り付ける方立(ほうだて:縦枠)は斜めに不規則な配置とし、外部に取り付けた耐力壁としての鉄筋スジカイと交錯して、変化に富んだ外観を生み出しています。

この建物のもう一つの特徴は内部の壁にあります。ほとんどの内壁は幅90mm厚さ9mmの松板材をそのまま突付けで横張りしています。
こうすることで内装や塗装の外注が少なくなるため、コストを抑える上でも有利になります。


■ホロロの空と海

釧路市の隣、鶴居村に計画した三角屋根の小さな住宅です。間口25m、奥行き38m、約300坪の大きな敷地に、間口8間(14.56m)、奥行き2.5間(4.55m)、20坪の平屋住宅が生まれます。

元気な男の子と御夫婦の3人の家族構成ですが、将来の家族構成の変化を考え、余力として10坪ほどのロフトを設け、これが吹き抜け空間と共存しています。

「オール電化でありながら薪ストーブで暖をとり、陽のイッパイ入るポカポカした空間で横になりながら過ごしたい」という要望は、薪ストーブで賄えない熱量を、深夜電力を使う土壌蓄熱式床暖房で賄い、南に向いた8間の間口全面を木製断熱サッシと複層ガラスで構成することでクライアントに提案しました。

また、上下水道料金が定額制という利点を生かし、南面外部には間口と同じ長さで幅1mほどのテラスを設け、夏にはそこに3cmほどの深さで水が張られます。
この水盤に反射した陽光や月光が室内に揺らぎながら入り込み、「海」が生まれます。さらに、テラス窓を開けると、水盤を通り、冷やされた外気が室内に侵入して快適な環境の一助になります。

家一軒が一部屋のような空間ですが、エントランスから室内に入ると、8間の奥行きとともに南の全面開口部とその向こうの庭が一望して飛び込んでくるため、20坪以上の大きな家に感じられます。
周辺の杜(もり)や四季折々の景観ときれいな空気は、この家と一体になるために用意されたように見えます。


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2009年07月13日

北海道の冬は寒い?いいえ、今は違います!

北海道の冬は寒い!
長年に渡り、北海道の住宅は冬温かい家を目指し、先人・先輩方々が試行錯誤をしながら奮闘し、やっと近頃、温かい家をつくる技術が確立されてきました。
気がついてみると、北海道の温かい家づくりは、日本最先端のものになっていたのです。
断熱、ペアガラス、セントラルヒーティングなどなど、建築技術の向上は、家のなかから寒さを一掃し、冬はここちよい室内の空間づくりを可能にしてくれています。
しかしながら、断熱材に包まれ、外と隔離されたところだけの幸せにとどまっているのはもったいないと思いませんか?

北海道の四季の美しさ、澄んだ空気は世界中の他の地域では体験出来ないすばらしい豊かさを持ち合わせています。
これまでは、雪の降る寒い冬を克服する住まいづくりが中心でしたが、これからは、いっせいに花が咲く春も、緑にあふれるさわやかな夏も、紅葉映える収穫の秋も、そして、しんしんと降る雪の静けさと銀世界も、自然が持つポテンシャルを活かした家づくりをしたいものです。
 
そんなことを考えながら、うちとそとのつながりを意識した住まいをいくつか紹介したいと思います。


「雁木(がんぎ)のある家」

小さな平屋の住まいです。南北に大きな開口(窓)をもうけ、南は木漏れ日、北には明るく陽のあたる葉っぱと、表情の違う林を眺めながら、屋外、屋内、屋外と、通り抜ける風と視線をつくり、これらを開け放つと、室内の空気が雑木林の空気と一体となります。

木立ごしの外観:左は冬窓をしめたところ。右は夏の夕暮れ、大きな窓を開け放ったところです。

大きな窓は2連の断熱気密引戸で、冬は冷気を遮断し、夏はフルオープンに。


雪の反射光を傾斜天井が室内へと導きます。


南側の雁木より、屋外、屋内、屋外と通り抜ける風と視線。


「胡桃(くるみ)の木のあるローエネルギーハウス」

1階のレベルでは、隣家に囲まれた敷地なのですが、家族のあつまるリビングダイニングを2階に設け、札幌市街の夜景や隣家の緑を取り込んでいます。


外壁の半分を窓が占める圧倒的な開放感と、2階レベルからの窓の高さを180cmに抑え、室内の落ち着きとを両立させています。


冷気をやわらげる緩衝空間として、ガラスの壁際の床を細長く切り取ったような吹き抜けを設けています。
床のない縁側といったところでしょうか。
これにより、うちとそとの融合だけでなく、1階と2階にもほどよいつながりがうまれ、家族の気配がどこにいても感じられるようにしています。


「森を楽しむ家」


星と森が好きな施主さんが5,6年かけてみつけた敷地は、自然林が住宅街にせまった森の中でした。施主さんは、この自然に恵まれた環境をあますことなく活かすことを一番に希望され、できあがったのがこの住まいです。


玄関を入ると、窓越しの美しい木々が、まず視界に飛び込んできます。


眺望の開ける南側には、夏の陽射しを遮りここちよくすごせるよう深い庇に覆われ、断熱気密の折れ戸を開けると、うちとそとが一体となるテラスが設けられています。


「ひかりの調子と肌ざわりをととのえたリフォーム」 photo KEN五島

築16年のお住まいに、窓を少々追加し窓廻りの細工を施し、ひかりの調子をととのえ、肌触りを意識しながら、年月の積みかさねが味となる自然素材を中心に内装を一新したリフォームです。


小さな窓、障子に映し出される木々の影、扉や床に映し出された木漏れ日、みな室内にそとの気配を穏やかにみちびいてくれます。


外断熱であったり、太陽の熱をいっぱいに蓄えた地中熱を利用したりと、環境に優しい技術をつかいながら、うちとそとをつなぐことは、自然との結びつきを五感で感じる一つのきっかけとなり、心の豊かさをゆるりと育んでくれるのではないでしょうか。


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2009年07月14日

住まいはやっぱり満足したい

住まいはやっぱり満足したい!

住宅は、そこで暮らす人にとって外では得られない自由でおおらかに居られることが何よりも大切で、それが豊かな暮らし方に通じると思います。
「自由」や「おおらか」をどう捉えるかは、人によって違うでしょう。好みに応じて壁に塗装したり、日曜大工で好きな物を作って生活を変化させたり…。
これから紹介する3軒の住宅は、すみずみまで規律正しく整備された空間よりも、住宅に自ら手を加えたり、むき出しになった構造材の味わいを大切にすることを、自由でおおらかと感じている建主の住まいです。


2枚の写真は建物本体の左右にあるフレームの造りです。
左は、奥にある隣人のお宅も使う外階段と、洗面脱衣室から出られるバルコニーがあります。
右は、手前に歩み板があり、窓の掃除、塗りかえ、外壁のメンテナンスに使います。
その先は中空の犬小屋で日曜大工によるものです。


断熱材を柱の外に施す外張り断熱にし、断熱性能のよい窓を入れて高気密高断熱の外壁を創ると、柱を含めた内側の造りは自由になります。
自由でおおらかに暮らすための囲いとして、柱その他の構造材をデザインすると、壁と天井については仕上げ材を省くことができます。
例えば、柱を90cm間隔に入れて、その間に筋交い(すじかい)の代わりに構造用合板を張り、通常入っている細い間柱(まばしら)をやめてしまうと、そのまま壁の仕上げと見せても納屋(なや)のようには見えません。
また、耐力を必要としない間仕切(まじきり)壁については、棟上(むねあげ)の時に厚い構造用合板を柱と梁(はり)の間に差し込むように取り付けると、上棟式のときには、その壁が出来上がります。
釘止めも必要ありません。
床を張って仕上げれば求める囲いが生まれます。
床以外は塗装を省くこともできます。
 
在来工法を前提にしています。もともと日本の伝統は構造材としての木を美しく見せようとしてきました。
大工さんの苦労も見えて愛着がわきます。
 
工夫次第では省資源につながります。
工期短縮も計れてローコストを求めることもできます。

メンテナンスについては、メンテナンスフリーの材料を使うか、メンテナンスしやすく工夫することになります。
大工さんの仕事がほとんどですので、ある意味で単純です。
内部についてはどこでも釘を打てるので、建て主自ら手を加えることも可能です。
 
質素そのものの造りですが、造りそのものが自由でおおらかな工法と言えます。


このお宅の敷地は北側に道路があり、南側は崖になっていて、木ですっぽりと包まれています。
長年住んでいた住まいを壊して建て替えることになりました。
建て主は老後、好きな絵を描いて過ごしたいということでアトリエ付の住宅を考えていました。
旧宅で打ち合わせをしましたが、絵のためのモチーフが所狭しと置かれて、その好奇心の広さに驚かされました。
 
何案かの提案をしているうちに、平屋にして動きやすく、道路側は閉鎖的に、南側の庭と林を楽しみたいという希望がはっきりしました。
そして何よりもアトリエで製作途中の作品を、どの部屋からも眺めて暮らしたいということが大きなテーマでした。
 
道路側は小さな窓だけの大きな壁として閉鎖的にし、南側は庭と部屋の間に広めの縁側を創って、洗面洗濯室から出られるようにしてあります。
明るく開放的な水回りは快適です。
 
アトリエ続きに土間を設けて、庭から直接出入りできるようにしました。
縁側から続く小屋根は、夏の日よけと防雪です。
 
内部の造りは構造材をそのまま現してあります。
この造りの特徴は柱の内側に仕上げをする場合に比べて、柱の奥行き分が広がる点です。
そこを利用して棚を作るのは簡単です。日曜大工でも作れるでしょう。
一部ロフトがあります。
収納はしごで登るのですが、作品を上から見下ろして観察することが目的です。
寝室と水回りを除いたほかは建具がありません。
その引き戸も普段は開かれています。
 
時々お邪魔しますが、旧宅に比べて広いはずなのに物がはみ出しています。
違和感のないのが不思議です。
庭は見事にご自分で整備されていました。


上の写真はわかりづらいかもしれませんが、床下の土の中に電熱パネルを敷きこんでいるところです。
これに砂をかぶせて床のコンクリートを打設(だせつ)します。
割安の深夜電力を使って夜のうちに土およびコンクリートに蓄熱し、その熱を昼間放熱して床を暖める「土壌蓄熱式床暖房」です。
平屋にはとても有効な方式でランニングコストを低減できます。
また、一度敷設(ふせつ)するとメンテナンスの必要がありません。
先見的な建て主の理解もあって採用しました。



このお宅はニセコ町にあります。
敷地は西側が道路、東側は広大な自然で、林越しに羊蹄山が望めます。
建て主は本州から北海道に移住してこられ、永久(とわ)の住処(すみか)としてこの地を選びました。
羊蹄山を眺めながら畑を耕し、山を散策しながら老後を楽しむのが目的です。
ご家族は3人です。
豪雪地なので心配しましたが、ご本人はひょうひょうと夢を実現されました。
 
建物を雪とどう馴染ませるかが大きな問題でした。
屋根の雪は落とすことにし、落ちた雪が日常の生活を損なわないように工夫しました。
まず、雪に邪魔されることなく羊蹄山が眺められるように、生活の中心を2階に設定しました。
大きな窓は羊蹄山の方向である東に向けてあります。また、台所や浴室からも羊蹄山が眺められます。
入り口と車庫は妻入りで落雪屋根の基本形です。
入り口を入ると車庫の横で東側に大きな開口部を持つ土間があり、畑の取り入れはそこからします。
土間を経由して玄関に至ります。
 
軒先を深くして雪ができるだけ1階の壁から離れたところに落ちるようにしました。
深い軒は夏の東西の日よけになります。
フレームがついていますが、これは軒先の補強と同時にキャットウォークを設けて2階から出られるようにし、布団干し、収穫期の野菜干し、窓の掃除、板の塗り替えや張替えに利用します。
昨年干し柿をつるして、それがとても美しかったと話しておられました。


内部の造りは同様に構造材をそのまま現しています。
落雪屋根の形状そのままに天井があるので、高いところでは4m以上になります。
水平の梁を低く抑えて、落ち着きをバランスさせています。
敷地にある枯れ木を燃料にストーブを楽しみます。
主暖房は電気ボイラーによる床暖房です。ストーブの奥、台所の上の小屋裏はロフトになっていて、多目的に使われます。
限られた建具ですが、引き戸にして、普段は開放されています。
ストーブのある写真の右奥は浴室ですが、普及版ユニットバスの入り口の3枚引き戸のポリカーボネイトを透明に変えて、羊蹄山が見える窓をつけてあります。
とても快適です。
また24時間風呂でもあります。
 
建てられた住宅が豊かなものになるのは、その中で暮らす人の暮らし方が豊かだからとつくづく思います。
建物はその暮らしを支える縁の下の力持ちとしてありたいものです。
願わくば、その建物は暮らす人が自由でおおらかに居られるように影からそっと包み込んでいられたらと思います。


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2009年07月15日

スタイリッシュで光あふれる現代住宅

住宅地にありながら、周囲の視線を気にすることなく開放的に暮らせる家です。


2階には生活の中心があり、太陽の光や空の景色をふんだんに取り入れながらもプライバシーを守る空間を創りました。



ダイニングと浴室には広いバルコニーとつなぐ開口があり開け放して使います。
子供さんと夏にはバルコニーで日向ぼっこをしながら浴室をプール代わりに遊びまわれます。



バルコニーは半透明スクリーンで囲い空気と光をふんだんに感じながら裸でも出られる外の空間を創りました。



ダイニングとリビングはスキップフロアーになっており1階の子供室とも視線が通じる家族が一体感の持てる上下につながった空間でコンパクトな面積でありながらも上昇間のあるのびのびと楽しく暮らせる空間にしました。



この住宅のもう一つ特徴は、省エネルギーで夏涼しく、冬暖かく住まえる色々な工夫をした点です。
高断熱化と領域空調によりワンルームにした空間の中でコストを抑えた冷暖房を実現しています。
又、庭に植えた木々が作り出す木陰や北側からの通気を考え自然な風で室内を冷やせる工夫もいたしました。



今はまだ小さな木々ですがご家族とともに大きく育ってくれることを願っています。


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2009年07月17日

それは山を見渡せる環境からのイマジネーションだった

山のやまなみをどのように楽しむか。
ほぼその1点に沿って設計を進めました。

私はいつも、その土地の良さを空間に活かして、その場所にふさわしい建築を作ろうと心がけています。
住宅の場合は、その場所を住まう人がどのように使ったらよいのか?
ということの答を見つけることが設計となります。

施主が敷地を決めた理由は、「山が見えること」でした。
また、印象的なリクエストの中に、「釣りの竿が延ばせる広がりがほしい」という一言がありました。

それらを設計の手がかりとして、はじめて敷地を訪れたとき、すぐに、やまなみに呼応した水平に広がるのびやかな空間をイメージすることができました。

あいにくと山の方位は北側なので、採光を確保するために南側にも大きな窓が必要です。
北と南が大きく開いた素通しのリビングは、2階に上げることでプライバシーとより一層の眺望を手に入れることが出来ました。

一日の大半を過ごすリビングを一番快適な場所とすることで、
全体に大人のための落ち着いた住空間となっていますが、キッチンの上に設けたロフトは、童心に帰れる秘密の隠れ家のような場所となっています。
あたらしい「住まい」が出来たのではないかと自負しています。


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2009年07月21日

敷地条件で住宅のかたちを考える

以前は工場などが立ち並ぶ運河に面し、北側に運河、南側に道路と2つの間に挟まれた、南北に奥行きのある敷地形状と、運河の防波堤の高さが1.5Mあるというこの敷地条件での住宅のかたちを考える。
設計を進める上でまず始めに考えたことは、「運河を暮らしの中に取り込めないか?」ということである。


建物全体は室内温熱環境を考慮してワンボックスとして、構造的には巾6Mに対して1Mピッチで化粧梁と設けてカルバートのような南北面を開放した架構とした。
中央部分の階段で空間を南北にセパレートして、北側=運河側に2層吹き抜けのパブリック空間、南側=道路側に水廻りや個室であるプライベート空間を配置して、空間の強弱や明るさを考慮した。


1階床高さは防波堤に合わせて高床することにして、運河まで繋がるテラスデッキを設けることで、水辺の楽しい外空間をつくることができたことはもちろん、コンクリートで立ち上げられた1階高床の基礎部分は、建物の最下階として積載荷重が最も負担がなくできる「ストアールーム」としてすべて倉庫として収納力を拡大させた。
階段上部のトップライトや東西壁面に反射した光が、様々な角度から運河に面したパブリック空間に差し込んでくることで、単純な空間を複雑に陰影によって変化させている。



正面からは見えづらい運河に向かって船出するようなかたちのこの家へのアプローチは、桟橋をイメージしたブリッジデッキで上がりながら導入する演出をつくり出している。
また、空間の質も決めるもう一つの内部の仕上においては、床はアイアンウッド材、壁は自然漆喰塗料、ワックスは蜜蝋、外壁は外断熱工法による厚い壁の重複層と、すべてにおいて人に負荷のないやさしい素材を選定している。
様々な知恵や工夫を積み重ねことで、豊かな暮らしを創造する家の質になることが、設計の喜びである。


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2009年07月22日

家の中心に中庭とテラスを設定し夢の実現

家の中心に中庭とテラスを設定し、それを囲むように各部屋を配置しています。
中庭ある住まいがあこがれでした!

中庭を通じて家全体が見渡せますので、部屋が広く感じられます。


この住宅で一番の特徴は2.5坪の浴室です。
浴室は洗面所と一室になっており、中庭に面して大きな開口部が設けられていますので、中庭の緑が楽しめテラスともつながります。


滋賀県から取り寄せた信楽焼の浴槽が置かれ、この浴室での入浴が夢であり、希望でした。


小判型の陶器風呂にゆったりとつかりながら、中庭のライトアップされた樹木を眺め、ある時は、中庭に小雪をさかなに風呂で一杯とか・・・
夏は、風呂上りにテラスに出て、ビールを飲み干す。

・・・想像するだけでも楽しくなってきます。
もちろん外部からは見えないように工夫していますので、何ら問題はありません。


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2009年07月24日

広い茶畑の中に建つ二世帯住宅

広い茶畑の中に建つ二世帯住宅である。
自然環境と一体化したそんな住宅の実現。

太陽光線の取り入れのために工夫された形で、
事務所ではCH9(コートハウス NO.9)と呼んでいる。


居間は中庭や吹抜けを介して個室とつながっている。
陶芸のアトリエが道路に近い位置に作られている。


周囲が開けたこの場所では、過密な都市の住宅地に建つ場合とは異なり、建築の全体像が周囲の住宅の陰となる事なく立ちあらわれる。


平家一部2階建ての抑制された高さ、内部空間がそのまま素直に表れている外部形体、光の取り入れが全体のリズムになった特徴的な幾何学形が、周囲に点在する他の住宅の中でひときわ質素な印象を与えている。


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2009年07月27日

季節感を取り入れた住まいづくり

日本の伝統的な家は、家族の心がオープンになるような、連続性のある作りになっていました。

連続性とは、家の外と中がつながっているということです。
部屋があって、ぬれがあって、土間がある・・・。
自然を生活の中に取り入れて楽しもうとしているところが、和風様式の良いところです。


しかし、現代の生活では、プライベートも大切です。
そこでオープンな作りの中にも、必要に応じて分けられるような、フレキシブルな空間構成にしてあります。
中庭を中心に部屋が広がり、植えた木の新芽に生命を感じ、新緑の美しさに見取れ、紅葉した葉で秋が来たことを知る・・・。


部屋に居ながら、植物に身近に接することで、日常に生活に喜びや感動が生まれ、いつも新鮮な気持ちで暮らせるのです。


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2009年07月29日

暮らしを楽しむインテリア

インテリアという概念がいつできたか。

それはまだ人類が洞窟(どうくつ)で暮らしていたときの壁画、それがインテリアの始まりという話を聞いたことがあります。
また、ヨーロッパの石造りの建物では、冬になると室内の壁面が寒いため、その寒さ対策に壁の内側に布をかけて寒さをしのいでいたようです。
これがタペストリーへと進化したのだと思います。

いずれにせよ、見栄えが目的ではなく人が暮らすために必要な機能を満たすことが、もともとの目的だったのですね。
現代でも暑さ寒さ対策、風や日光の取り入れ方などは、人が暮らすための機能として、とても重要なテーマです。
しかし、研究が進み、技術力も持った今日、私たちはそれ以上のものを望むようになってきています。

最近の建物を見ると、どんどん不便が少なくなってきているようです。
部屋の中の段差を無くしてバリアフリー仕様にするというのが代表でしょうか。
これは、家の中でのケガを減らす効果があり、生活しやすさを高める有効な手法です。
しかし一方で、積極的にインテリアに段差を設けるなど、空間に変化を付けることを楽しむこともできます。
段差というのは、気がつかないときにつまずくものですから、はっきりと認識できる段差であればつまずくことは少なくなるでしょう。

プランとして多いのは、フローリングの居間と、障子で仕切られた畳の部屋がつながっているものです。
これは建築基準法の関係もあってこのようなプランが多いのですが、その境目の段差が最近の住宅には無くなってきていることが多いです。
しかし、畳の部屋の床を居間より35cm程度高くすることで、一度35cm高くなった部分に腰を掛けてから、畳の部屋に入るということができます。
また、畳の部屋の床下を収納空間として利用することもできて、より便利になることだってあります。
さらに、天井の低い部屋があることで、天井の高い側の部屋がより開放的に感じるという効果も期待できます。

不便を無くすように設計された部屋や設備機器が、自分にとって必要かどうか考えてみてください。
今、健康で不自由のない生活ができているが、数十年後、身体が不自由になった時のことを見据えて設計するべきか、または転売も考えてバリアフリー仕様を取り入れるべきか。
特に最近の設備機器には便利な機能が多く、魅力的に感じるものですが、そこにかかる費用を他に使った方が幸せになれることもあるはずです。

極端な例ではありますが、キャンプを考えてみましょう。
都会を離れ、自然の中にテントと炊事道具なんかを持って出かけるあのキャンプです。
家での生活と比べて不便がたくさんですが、あえてその不便を楽しんだり、便利さに勝る良さがあるからこそ、出かけるはずです。
ただ、こんな話をするからといって不便な暮らしを推奨している訳ではありません。
過剰な便利さが不要な場合も多々あることを考えてもらいたかったのです。

人生の中でもインテリアと接する時間はとても長いですから、できるだけインテリアで暮らしを楽しむことができれば、それに超したことはありません。

もし、あなたが暮らしたいインテリアに対するイメージが漠然としているなら、それを具現化して実現させるのはインテリアプランナーの仕事です。
住まいに必要な機能を満たすことだけでなく、そこに住まう人が“暮らしを楽しむ”ことを大事に考えます。
たとえば、中古マンションの購入を考えているが、リフォーム済マンションにそのまま住むのは味気ないので、何か良いアイディアは無いかという場合には、お役に立てるでしょう。

 

たとえばこのプランのように、1人暮らしを想定して部屋の仕切をなくし、ワンルームのよう広く使うが、ベッドルームだけは隠せるように、ブラインドで仕切ることができる、というプランもあります。
見せる棚と隠す収納を設けることで、なにかと雑然としがちなインテリアをいつもスッキリ状態に保てます。
インテリアに関心の高い人の場合、既成の部屋では満足できないことが多いのではないでしょうか。
暮らしを楽しむことを目的にするとインテリアの可能性はもっと広がるでしょう。


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2009年07月31日

夏のインテリアに使いたい色は

夏のインテリアに使いたい色は、一般的にはブルー系か白ですね。
来年の夏は一味ちがいますな!

ブルーは水を連想させ、涼しさを感じさせてくれます。
ブルーといっても、スカイブルー、オーシャンブルー、グリーンがかった海の色シーグリーンや、アイシーブルーといってグレー系の深い色まで、さまざまな色があります。

また、清潔感・明るさを演出してくれる白にもいろいろあります。
漂白したような白は清潔感はありますが、生活の中に取り入れるには冷たすぎる印象かもしれません。
アイボリー系の白、白にもグリーン、レッド、イエローなどが入ったもの。

室内にある素材にはそれぞれ色がありますから、他の色に馴染みやすい色を選ぶと良いでしょう。
インテリアに夏らしい色を取り入れるなら、大きな面積をしめる部分を白にして、ファブリックや小物に少しずつブルーを入れていくのが涼しげです。

鮮やかなグリーンなども初夏から夏にかけて、涼しく感じられるかもしれません。
クッションのように手軽に取り替えられるものを、色や素材でアクセントにすると良いでしょう。
夏なら淡い色のグラデーションも上品で爽やかなイメージを演出できます。
内装が淡い色の時は水色など薄めの色を、内装が濃い木目調の場合はインディゴブルーのような強い色を持ってくるとバランスよくコーディネートできます。


素材でも涼しさは演出できます。

例えば麻やコットン、レースなどの透けた素材です。
今はレースは技術も向上しており、薬品による加工技術によって、一枚のレースの中に透ける部分と透けにくい部分をつくり、さまざまなパターンを表現できるようになっています。
花や葉、また夏らしさという点では風や波、泡など、季節感を演出する様々なパターンがあります。
夏の風物詩ともいえるすだれ調のものや、透け感を楽しめるレースの種類も、今は豊富にありますね。

麻はしわになりやすいのですが、ハリがあり、さらりとしていて夏向きの素材です。
肌にふれる素材は特に季節感を意識すると快適に過ごせますね。
例えば、ソファのカバーでしたら、夏は平織りの綿。
コットンのプリント柄を使うのも夏らしさを演出できますね。
ラグでしたら、夏はサイザル系の素材がおすすめです。


【使いやすいロールスクリーンタイプのすだれ】



【プリント柄のカーテンやブラインドで夏の窓を演出】



【北欧のグラスのオブジェなどを窓辺にディスプレイし涼しさを演出】


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