玄関と連続している土間は、居間の一部として冬期間、靴やコートを暖め、外出の際に身支度をするのに便利なスペースです。
氷点下の日々が続く北国では、寒さに強い犬とはいえ、雪の中はかわいそう。
犬にとっても土間は、家の中の居場所として最適です。
週末の居間はすべてが土間です。
春から夏、秋にかけて庭で土いじりをし、出たり入ったり落ち着きのない過ごし方をしている私たちにとって、土間は便利です。
人も犬も土足、お互いに気を使わない自由さが気に入っています。
また、近所の人たちが立ち寄っても、靴を脱ぐわずらわしさがありません。
このところ、北海道の夏も猛暑が続くことが多く、犬は冷たい土間に腹をつけて、気持ち良さそうにしています。
私たちも、はだしでペタペタと歩き回ったり、時には犬と一緒に土間にゴロリと昼寝を楽しみます。北国の土間は、夏も冬も快適な空間といえます。



MIZ邸は夫婦とゴエモン(老犬)が気持ちよく暮らせる家としてしっかりとした躯体(くたい)、外断熱、広めの土間と中庭、そして眺めのいいサウナと、ぜいたくとも思える要素を盛り込んだ住宅です。
全ての居室が中庭に面し、狭い庭ながらも四季を楽しめます。
1階はダイニングとつながり夏には居間として、また、2階の浴室とサウナ室も気持ち良く庭に面し、スキー場の山並みも見渡せます。
内部は打放しと塗壁、土間はテラコッタ、北よりも南を感じる空間。
もうひとつの内部としての中庭は板張りとレンガ、植物の好きそうな素材を背景として南より北を意識した空間としました。
年を重ねる毎に庭は熟度を増し、家もまた充実度を増していきます。
新しさが薄れ、壁のキズと日焼けの跡を残しながら住み手の暮らしぶりになじんでいく空間は、豊かさを増す日常の始まりであり、家が息づき始める時でもあります。
それは移植した樹木が3年目くらいからやっと元気を取り戻す時と似ています。
周りの環境と歩調を合わせ、隣近所と同じ空気を感じられるようになったとき、ちょっと目立ちながら、“そこに在るべくして在る家”になることが理想と考えています。

DATE Houseは、おじいちゃんの家と孫の家の二世帯住宅です。
ひとつ屋根の下でありながら路地(土間)でつながっています。
玄関は共有し、そこから左右に分かれL字型になっています。
路地はおじいちゃんの家の居間までつづき、突き当たりにストーブが置かれ、夏はテーブルも置かれます。
孫の家は路地がそのままダイニングキッチンになり、広場の様にふくらんでいます。
路地の長さは20m以上あり、庭と大きく接し、人も愛犬も土足のまま出入りしています。
L型配置の家はさけの遡上が見られる川と雑木林に囲まれた大きな中庭があり、家族総出でせっせと庭づくりが進んでいます。
大きな緑の下でおじいちゃんと孫が将棋をさせる日はもうすぐです。


この小さい山荘には玄関はなく、1階部分は全て土間でつながっています。
靴はどこかで脱ぎます。
多分、夏と冬では脱ぐ位置が変わるのかもしれませんし、簡単に変えられます。
雨の日と晴天でも変わります。
脱ぐ場所にはマット1枚と靴を1足置く、それが合図です。
だから、初めて訪れる人にもすぐわかるのです。
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