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ペットと共同してお互いがストレスを感じない住まいを実現
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経営するペンション「クッチェッタ」は、まだペットと泊まれる宿の珍しかった10年くらい前から、犬の専門雑誌などで紹介されるようになり、愛犬家の間で有名になりました。
折からのペットブームとともに犬連れのお客様はどんどん増え、宮崎さんは目の回るような忙しい日々を送ることになります。
「その頃はペンションと離れた場所に住んでいて、わが家の犬たちはお留守番が多かった。宿泊客や犬たちが幸せになればなる程、家にいる自分の犬たちには寂しい思いをさせてしまう。辛かったですね」
犬の寿命は短いから、生きている間に、仕事のときも一緒にいられる環境を作りたい。
ペンションの向いにショップとペンション新館を併設した自宅を新築。
職住一致の「ペットといつも一緒」の念願の居住空間を実現させました。

犬用グッズの店(1階左側)とペンション新館(2階)を併設したお住まい。
道路ひとつ隔てて浜名湖の岸に散歩に行ける最高のロケーション。

いつもの一日は、早朝の散歩から始まります。
散歩コースは、ペンションの目の前に広がる浜名湖の水辺。
散歩から帰ると、1匹ずつシャワーを浴びます。
外から直接入れるように浴室には庭側にもドアをつけ、洗い場も大型犬をシャンプーするのに楽なように、2畳以上もあるたっぷりした広さに。
そして朝食。
一番大切なのは犬たちの健康だということが言葉の端々から伝わってきます。
犬との関係も溺愛というより、適度な距離を保っているという印象。
「私はヨーロッパが好きでよく旅行しますが、向こうではホテルに犬が一緒に泊まっているんですね。ごく自然に。私のペンションでもわざわざ犬のために何かしてあげるとか、グッズを用意するとか、そういった過剰サービスはしない。"お犬様"のように持ち上げたりもしない(笑)。ただ、犬は人間と一緒にいるのが一番幸せだから、旅先でもそういった環境を提供できればいいなぁと」

一日2回、湖畔で散歩。
最近体調の悪いラリーを気づかい「ラリー君はゆっくりね! 大丈夫?」と常に声をかけるレトリーバーはもともと狩猟犬。
湖に落ちたカモをくわえて岸辺まで泳ぐ。
だから水遊びが大好き。

ペットの足洗い場。

特製のワンワンディナー。
キャベツ、にんじん、ジャガイモ、サツマイモと赤身の馬肉を煮込んだもの。
容器はラリーズカンパニーのオリジナル。

観葉植物がいっぱいの明るく広々とした浴室。
散歩の後、庭から直接入り、ここでシャワーを浴びる。
「ペットのニオイ対策は、消臭剤などを使うのではなく、洗えば解決すること。それも外で水で洗うのではなくお湯でね」

「特に犬たちのために、と考えて家づくりをしたわけではないですよ」と、
しかし、小さい頃から毛のあるものは何でも大好きだったという筋金入りの動物好き。
目線は常に犬の高さ。
動物たちにとって何が快適かを配慮した設計が随所にうかがえます。
例えば、ダイニングの床にはイングリッシュオークが使われています。
「オークは硬いので、爪あとがつきにくいですね。それと天然木で表面 がザラザラしているから、犬たちが走り回っても滑らない。最近フローリングで飼われているお宅が多いと思いますが、滑りやすい床だと成長期の犬は腰を悪くしてしまいます」
リビングの床はアンティークタイル。
暑さに弱い犬たちは、冷たい肌触りのタイルが大好きとか。
「でも畳もいいと思いますよ。縁側に座っているラリー君たちを想像すると素敵だなって」
時間に余裕があれば、不幸なワンちゃんを引き取って里親を探すということもしたい。
ペンション経営、犬用グッズのショップ経営に加えて、多方面 からの犬の悩み相談まで。
ひっきりなしにかかってくる電話に応対する「猫の手も借りたい」生活を、愛犬・愛猫たちが傍らで見守っているようにも見えます。

リビングのアンティーク・タイル。
ドーバー海峡に130年間眠っていた沈没船の中から発見されたもの。
冬には暖炉の前に、4匹の犬と1匹の猫が集合。

「ラリーを見てゴールデンを飼いたい、という人に必ず言うんです。こんなに穏やかな子ばかりじゃないですよ、と」

もともとアンティークショップを開きたかったという宮崎さん。
イギリスに旅行するたびに買い集めてきたアンティークの調度品や建材が、住まいやペンションのあちこちに贅沢に配されている。

30畳以上もあるLDK。
一番奥の高いところがダイニングスペースで左奥にキッチン。
手前の左側に宮崎さんの仕事机があり、仕事中もペットたちの存在をずっと視野の片隅に入れておくことができる。
写真左から、ピオ、ばっちゃん、ひざの上がニャー、横たわっているラリー。
シャイなノアは部屋の隅に隠れて。
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