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2009年03月 アーカイブ

2009年03月04日

片付けと掃除を混同しない

片付けと掃除を混同しない、上から下への原則、水まわりは先になど、手際よく、きっちりきれいにするための基本を紹介します。

効率のよい掃除は下準備から

無駄な手間や時間をかけずにお掃除をするには、下準備が肝心。
窓の拭き掃除をしようと思ったのに洗剤が見当たらない、掃除機をかけようと思ったら床の上にモノが散らかっていてかけられない……
これでは、時間をとられるばかりで、ちっともはかどりません。

こうした事態を防ぐには、掃除と片付けは別のものと心得ることです。
整理整頓を心がけていつでも掃除機がかけられるようにしておくか、片付けの日と掃除の日を別々に設けるのがよいでしょう。

また、思い立ったらすぐに掃除ができるような環境を整えておくことも大切です。
掃除用具は1ヶ所にまとめるか、その用具を使う場所に置いておくなどするといいですね。


掃除の三大標語は「上から下へ」「外から中へ」「水まわりから始めよう」

標語その一:「上から下へ」
ホコリは上から下へと落ちてきます。
ということは、掃除をするときも、棚の上や照明器具、天井などお部屋の上部から下へ向かってホコリを落とし、最後に掃除機で吸い取るのが正解。
ホコリ落としをする前に掃除機をかけると、排気でホコリが舞い上がってしまいます。

標語その二:「外から中へ」
大掃除など家の中と外まわり両方を掃除する時は、外まわりから始めます。
外まわりを先に終わらせるようにすれば、思ったより時間がかかって暗くなってきた、途中からお天気が崩れてきたという場合でも、お掃除が中途半端に終わるということがありません。

標語その三:「水まわりから始めよう」
洗面所やバスルーム、キッチンのシンクといった水まわりは、ついつい後まわしにしてしまいがち。
でも、水気が乾くのには時間がかかるので、最初に済ませてしまうのが正解です。


汚れ落としには湿度と温度を上手に使おう

汚れを落とすには、まずはこすってみること。
それで駄目なら、汚れを分解する方法を考えます。

洗剤の使用量を最小限に抑えることができるのは、湿り気を利用する「湿布法」と呼ばれるやり方。
汚れに直接少量の洗剤をスプレーし、ティッシュやキッチンペーパーをのせ、ラップをかぶせてしばらく置いておくのです。
こうすると汚れが湿気でふやかされ、さらに洗剤の力で分解されているので、楽に落とすことができるというわけです。

温度を利用した掃除法は、油汚れに特に効果的。
ラードを温めると液体になるように、油汚れも温めると液状になって除去しやすくなります。
コンロやコンロまわりの壁は、使ったあとまだ温かいうちに掃除するようにすれば、お湯でしぼったふきんだけできれいにすることができますよ(やけどには気をつけて!)。


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2009年03月13日

毎日きちんとお掃除をしている家庭でも

毎日きちんとお掃除をしている家庭でも、意外と盲点になっているのがソファーのお手入れ。
素材別のお手入れ方法を紹介します。

どんなソファーにも共通する注意点

形や素材など、実にさまざまなソファー。
でも、どんなソファーにも共通するお手入れのポイントがいくつかあります。

まずは、直射日光を避けるということ。
布張りソファーの色あせ、ビニールレザー(合成皮革)のひび割れは、直射日光が原因。
お気に入りのソファーを長く使うためにも、直射日光をさえぎる工夫をしてください。

もう一つ気をつけたいのは、水分。
ソファーが水に濡れると、布地が縮む、ビニールレザーがひび割れるなどのトラブルにつながる恐れがあります。
できるだけ水気を遠ざけるように注意しましょう。

直射日光、振り込んでくる雨などを避けるためにも、ソファーはできるだけ窓辺から離して置くのがよいようです。


布張りソファーのお手入れ法

用意するものは、洋服ブラシと掃除機。
布目を起こすように洋服ブラシで優しくホコリをかき出して、掃除機で吸い取るのがお手入れの基本です。
背もたれと座面の間も忘れずに、隙間用ノズルに取り替えて掃除機でしっかり吸い取っておきましょう。

余裕があれば、水拭きをするとさらにさっぱりします。
40度から50度くらいのお湯に浸して固く絞ったタオルで、表面をやや強めに撫でるように拭いていきます。
汚れがあるところは、台所用の中性洗剤を薄めた液をタオルなどにつけ、やさしくトントンと叩いてみましょう。
洗剤を使った後は、水拭きを忘れずに!


合成皮革ソファーのお手入れ方法

お手入れの基本は、ホコリ取りをしてから拭き掃除。布張りソファーと同じです。
ただし、ソフトレザーは引っかき傷がつきやすいので、ホコリ取りには帯電式のハタキや化学モップを使いましょう。

ホコリが取れたら、水に浸して固く絞った雑巾で表面の汚れを拭き取ります。
汚れが特に気になる時は、洗剤を薄めた液に浸して絞った雑巾で。
最後に全体を水拭きして仕上げます。


本皮ソファーのお手入れ法

本革ソファーも手順は同じく、ホコリ取りをしてから拭き掃除です。
革の目に沿って優しくブラッシングをし、帯電式のハタキや化学モップでホコリ取り除きます。掃除機を使ってホコリを吸い込むなら、傷を作らないために、革表面にノズルが直接触れないよう注意しましょう。

汚れが気になる部分は、お湯で固く絞った雑巾か、専用の革用クリーナーを使って拭きとります。
革用クリーナーを使う場合は、まず目立たない場所で試し拭きをするのを忘れずに! 

革用クリーナーは、適度な油分を補う作用もあります。
3カ月に1度くらいはクリーナーを使ったお手入れをして、ソファーがガサガサの手触りになってしまうのを防ぎましょう。

なお、本革についた多少の汚れは、柔らかめの消しゴムでかるくこすると目立たなくなります。
あくまでも優しく、何回かこすってみてくださいね。


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2009年03月19日

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2009年03月23日

毎日の心がけも大切ですが

毎日の心がけも大切ですが、ムリせず快適に省エネできたら、それに越したことはないですね。
環境にやさしい商品を選べば、もれなく省エネがついてきます。

窓まわりの温暖化防止

せっかく冷房した空気を逃がさないためには、熱の出入り口になる窓の断熱が効果的です。
断熱サッシに付け替えなくても、現在の窓にリフォーム用の内窓をプラスすれば、手頃な価格とスピーディーな工事で窓の断熱が完了。
夏も冬も快適な室温をキープしてくれるので、エアコンの電気使用量を試算した場合(※)、年間で従来の電力消費量を15%カットすることができ、電気代が年間約2万円も節約できます。

窓からの直射日光も冷房効率をダウンさせる要因。
カーテンを閉めても、一度家の中に熱が入っているうえ、カーテン自体が温められて熱を放出してしまうので、窓の外で日差しを遮ることがポイント。
昔ながらのすだれやよしずは、効果的な日よけだったのですね。
オーニングなら現代の住宅にもなじんで、夏は日差しを遮ってクーラーの稼働を従来の1/3に。
ひさしの出し入れも可能なので、冬は暖かい日差しを取り込んで快適な室内環境をつくります。


(※)算出方法
東京の2階建て住宅を想定し、エアコンの電気使用量を試算
【住宅の大きさ】・・・・延床面積147.4m2
【暖冷房設定】・・・・・暖房:22℃、冷房:26℃
【暖冷房期間】・・・・・暖房:11月2日から4月22日 冷房:6月22日から9月19日
【インプラスの併用】・・大窓にインプラスを併用(前開口部に対するカバー率67%)
【電気代】・・・・・・・23円/kWh


エクステリアで涼しさアップ

朝晩はエアコンに頼らず自然の風で過ごせば、家計にやさしく、家族にとっても健康的。
でも、窓を開放すると外からの視線が気になります。
アルミ格子のスクリーンなら、風も通して、ほどよい目隠しになります。
引戸のように開閉できる可動スクリーンと組み合わせて庭やデッキスペースを囲えば、夕涼みが楽しめる縁側のような半戸外空間になります。

照り返しや輻射熱で過酷な夏のバルコニーは、風通しのよいグレーチングフロアや格子パネルを組み合わせると、体感温度を下げることができます。
隣家の視線が気になる場所は、ルーバータイプの手すりとコーディネートすれば、目隠しをしながら風通しを確保。
バルコニーの下にも光と風が通るので、土間や中庭の天井として、限られた敷地に開放的なスペースをつくることができます。


水まわりを引き締め

キッチンを使いながら省エネするのは結構たいへん。
便利な設備に節約を手伝ってもらいましょう。
センサー式の水栓でこまめに水を止め、お皿は食器洗い乾燥機でまとめ洗い、キャビネットは天然素材で除湿・消臭。
そんなキッチンで、地球にやさしいクッキング。
必要なものだけを買い、水やエネルギーを効率よく使い、ゴミを少なくするのが基本です。

バスタイムはたっぷりのお湯に入ってリラックスしたいものです。
ならば、バスルームの省エネ機能を見直してみてはいかがでしょう。
保温機能のあるバスタブなら追い焚きのエネルギーがいらないので経済的。
シャワーを使うときは、吐水・止水がワンタッチで、水量の調整も簡単にできる水栓なら、面倒がらずにこまめに節水できますね。


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2009年03月25日

3世帯が暮らしやすい家

3世帯が暮らしやすい家

両親、娘家族と一緒に3世帯8人で暮らすことになりました。
子供からお年寄りまで安心で、 万一ケガをしたときでも 住みやすい家をつくりたいのです。
郊外に広い敷地があり、庭作りが趣味。 (52歳主婦)

建て主は郊外に広い土地をお持ちなので、3世帯で使う「共通の空間」と世帯ごとの 「プライベートな空間」を共に確保するプランが可能です。
とはいっても仲の良い家族が せっかく一緒に暮らすのですから、お互いの生活をできるだけ感じ取ることのできる 「3世帯が中庭を囲む」プランを考えてみました。


保存食品やふだんは使わない大鍋類などを収納できる食品収納庫をキッチン横に設けました。
浴室、洗濯室、物干場など、共用で使える場所は1カ所にまとめると床面積を有効に使用できます。




まず3世帯をA・B・C世帯に分けて配置します。
70代のご両親のB世帯は1階の玄関から奥まった、静かで落ち着いた位置に持ってきました。
夜遅く帰宅する人や入浴する人の音にわずらわされることもないでしょう。
C世帯には赤ちゃんがいて、これからますます活動が激しくなる世帯ですから、1階の玄関側に配置。東の光が入る活動的な空間です。

建て主であるA世帯の寝室と客室、長男の個室は2階に。
長男は現在独身ですが、いずれ結婚して同居する場合でも対応できる間取りになっています。


1階のキッチンは、この家のメインキッチンです。
L字型の両方向に出入り口を設け、アイランド型カウンターを設置して、大勢で作業しやすい動線を考えました。
カウンターで作業をしているときも家族の様子が窺えます(図1)。  

また、BC世帯にはミニキッチンを設置しました。
例えばB世帯であれば、ご近所のお年寄りが遊びにみえたときにお茶を入れたり、軽食を作ったりというときに便利でしょう。
C世帯であれば夜中に離乳食を作ったり、帰りの遅い夫の夜食を作ったり。
時間帯を気にしないで調理できます。



図1
<キッチンから中庭をみる>
キッチンのアイランド型カウンターから親世帯や娘世帯の部屋の様子がわかり、安心です。


1歳の赤ちゃんから76歳のおじいちゃんまでが暮らす住まいなので、何よりも安全を配慮した家づくりが必要です。
「室内はつまずかないように小さな段差をなくす」「引戸を多く取り入れて開口部を大きくする」「手すりの直径を、握りやすい28ミリから50ミリにする」など、随所にバリアフリー設計を取り入れました。
赤ちゃんや高齢者に安全で使いやすいデザインは、大家族を切り盛りする主婦や、働き盛りの夫たちにとっても使いやすいユニバーサル設計の住まいといえます。
さらにこのプランでは、各個所に次のような配慮をしています。

【玄関】
手すりとベンチを造り付けて上がりやすく。
万一車椅子を使用することも想定し、段差解消用のスロープが設置できる広めの玄関に(図3)。

【廊下】
廊下幅を約1メートルとり、壁は、将来必要な位置に手すりが付けられるような下地に。

【浴室】
入り口は引戸にし、床の段差もほとんどなくしました。

【トイレ】
B世帯のトイレは他の世帯のトイレより広めにし、手すりを設置。
他のトイレにも壁に下地を入れてあります。



図2
<広間から親世帯をみる>
畳の居間は床から30センチ上げ、座った姿勢から立ち上がりやすく。
来客時には引込戸を閉めて寝室を隠すことができます。



図3
<風情も安心感もある玄関>
ベンチと手すりを造り付けた玄関。
ベンチは趣味の花やグリーンの飾り台としても使えます。



C世帯は、子供が小学生になったり増えたりしたとき、間仕切り壁を造れば個室になる設計に。
A世帯の客室は、将来長男の世帯が住む部屋としても使えるようにガス・水道の配管をとってあります。


ご両親と一緒に丹精を込めて造った庭を、家族みんなで囲む暮らしをイメージしながら計画しました。
大勢で暮らすということは、こうした楽しい面の一方で、生活リズムの違いによる不平や不満も起こりがちです。
大家族で暮らす家づくりは、安全で安心なバリアフリー設計と同時に、家族みんながお互いに気兼ねせずのびのびと暮らせる細やかな配慮が求められます。


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2009年03月27日

基本をおさえて和食器と上手につきあう

和食器も素敵な種類をそろえて見ては?

基本をおさえて和食器と上手につきあう

和食器は、サイズも形も材質も多種多様。
多国籍なメニューが並ぶ、日本の食卓にぴったりです。
ふだん使いの和食器の魅力と基本について、和食器店オーナー・内木孝一さんにお聞きしました。

和食器は、シリーズもので揃えられる洋食器と違い、どのように選んで使いこなせばよいのか、迷う人も多いようです。
難しそうに見えますが、器の性質やお手入れ法さえ覚えれば、とても自由に楽しめるのが、和食器の魅力です。


おさえておきたい陶磁器の性質

和食器には、大きく分けると陶器(土もの)と磁器(石もの)があります。
陶器は柔らかなぬくもりを感じさせますが、土の粒子のスキマがあるため、吸水性が高く、ややもろい性質です。
これに対して磁器は、水を弾き、透光性もあり、ややシャープな冷たい感じがしますが、陶器よりも丈夫です。
それぞれの性質によって、お手入れ方法も異なります(別コラム参照)。

備前焼や信楽焼などの焼締の陶器を除き、陶器も磁器もほとんどの器には、素焼き後に釉(うわぐすり)がかけられます。
釉をかけて焼成すると、釉の層が薄いガラス状の皮膜となるため、器の材質を丈夫にし、水漏れしにくくなるのです。
また、器の色や光沢、肌合いをさまざまに変化させる装飾効果があります。
陶器の場合は釉のムラも味わいですが、磁器を選ぶ際は、注意してください。
釉が垂れたり、まだらになっていないか確認しましょう。
特に無地のものは釉のかかり具合がよく目立ちます。



陶器は、土や釉の種類、焼成温度の違いによる、様々な味わいが魅力。
抹茶碗は、お茶以外にも工夫次第で色々な使い方が楽しめます。
手前のようなクチの開いた平茶碗は、向付や菓子器、スープボウルにもぴったりです。
立ち上がった形の筒茶碗は、ごはん茶碗に転用してみてはいかがでしょう。

【陶 器】
原料:粘土
吸水性:あり
素地:粘土の色(茶色が多い)。透光性はなく、多孔質
代表例:志野(しの)、織部(おりべ)、黄瀬戸(きせと)、唐津焼(からつやき)、薩摩焼、萩焼

【磁 器】
原料:陶石を粉砕したもの(粘土と混ぜることもある)
吸水性:なし
素地:白。透光性があり、硬質で、気孔は少ない
代表例:美濃焼(みのやき)、有田焼、瀬戸焼、九谷焼(くたにやき)


≪器のお手入れ法≫

●新しい器を買ってきたら
【陶 器】
土の粒子のスキマに入り込んだホコリや土をよく洗い流し、たっぷり水を入れた鍋で約30分煮沸します。
米の研ぎ汁を使うと、土の目が埋まるので効果的。
ゴトゴトと器が踊るほどの強火にはしないよう注意してください。

【磁 器】
熱めのお湯で充分洗い流し、柔らかいスポンジなどで軽くこすります。
色絵や金彩などを傷つけないようにしましょう。


●使うときに毎回気をつけること
陶器の中でも特に焼締(ヤキシメ)は、油や汁がしみこみやすいので、使う前に30分ほど水につけておきます。
陶器や上絵は、電子レンジを使用しないでください。


●仕舞うときの注意点
普段よく使うものを、形別に整理し、5枚から6枚を限度に重ねてしまいます。
材質の異なるもの同士を重ねると、傷の原因になるので避けましょう。
特に軟質の陶器や上絵などは、もともと傷つきやすいので、丁寧に扱いましょう。


手間のかかり具合が値段に反映されています

陶磁器には、絵柄の入った器があります。
釉の下に描いたものを「下絵付」(したえつけ)、上に描いたものを「上絵付」(うわえつけ)といいます。
どちらも、コストを下げるため機械でプリントするケースが増えています。
一見まったく同じ器なのに値段が違う場合は、高い方が手描きで、安い方がプリントであると考えてよいでしょう。
とはいえ、器の機能は同じで、プリントでも非常によくできたものもあるので、どちらを選ぶかはあなたの価値観にお任せします。

器を買うときは、服を選ぶのと同じような感覚で、既に持っている器との相性を考えてください。
わからないことがあったら、お店の人によく聞いてみましょう。
大抵は、丁寧に説明してくれます。


一器多用に楽しめる中鉢は、食卓には欠かせません。
使用頻度が高いだけに、いつも同じ使い方で飽きがくるもの。
磁器と陶器を色々そろえて、違いを味わいましょう。手間の4点が磁器で奥の土色の1点が陶器(信楽焼)。


あなたの感性で自由に楽しんでください

以上の基本事項をおさえていれば、あとは気楽に自分の好きなように使って大丈夫。
ふだん使いの食器は、美術品とも茶道や儀式の世界とも別モノなので、自由な発想で構いません。
「この中皿にはお刺身を盛ってもいいのかな?」というような迷いは無用です。

和食器は個性が強いので、洋食器とコーディネートするときは、和食器を主体に選ぶと、合わせやすいようです。
また、ガラス器や漆器なども、あなたのセンスで取りいれてみましょう。

冬にはぬくもりのある陶器を、夏には白くて涼しげな陶器を中心に使うなど、季節感も楽しめます。
器に描かれた四季折々の模様と、箸おきの形を揃えてみるのもよいでしょう。

どんなに忙しくても、どの器でもいいやと思わず、ちょっと考えるくらいの余裕をもってみてください。
そうすれば自然とセンスも磨かれ、毎日の食事も美味しくなるはずです。

そば猪口は昔から、めん類だけでなく、湯呑、小鉢、調味料入れなど、多用器として使われてきました。
アイスクリームやコーヒーなど、洋の雰囲気ともマッチします。
お客さまに出すときは、ソーサーに木皿やコースターを使うとよいでしょう。


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2009年03月30日

ナチュラルライフが好き。

ナチュラルライフが好き。



2階のリビングダイニングをテラス側から眺めたところ。
ダイニングテーブルは仕事の打ち合せテーブルにもなる。
「窓はシングルの普通のタイプだけど、どう組み合わせたら洒落て見えるか工夫しましたね。」
右奥がキッチンのある通路。


料理やインテリアの好きな人なら、誰もが一度は憧れたことのあるカントリー風のキッチン。
そこに並ぶ欧風の台所道具、たとえばホーローの鍋やパンを切る木製ボードなどをいち早く日本に紹介した。

エッセイにもたびたび登場して、ファンにはおなじみの「山の家」とは別に、土器さんは3年前に南青山にオフィスを兼ねた自宅を建てました。
外観はシンプルでモダン。
木の温もりにあふれた山の家とはまったく違う印象です。

「私は、家というのは周りの環境に合った外観やインテリアの方が心地いいと感じます。
山の家では、のんびりお茶を飲んだりパンを焼いたりして過ごすからカントリー風が合っていたけど、都会には都会の環境や暮らし方があるから、家もそれに合わせてシンプルに。
ここは自宅であると同時にオフィスでもある場所だから、人が気軽に出入りできるように、開放的な雰囲気にしたいと思いました」

表参道駅からスグという立地。
土地代に予算が回ってしまう分、建物はできるだけ経済的に、と工夫したそうです。
その1つが、正方形を9等分した四角いグリッド(格子)で間取りを決めていく方法。
その方法だと低予算の上、真ん中の吹き抜けを囲んでぐるぐる回れる、行き止まりのない開放空間ができあがりました。



好きな街、青山で土地を探すことをあきらめかけたころに見つかった「不動産屋さんいわく、駐車場の取れないヘンな土地」。
狭い通路の奥に建つ。
1階がギャラリー、2階がオフィスと住居、3階がパートナーの住居。

06.jpg
2冊目の著書『ラクダに乗ったラクダのかご』の表紙を飾ったかご。
いまもキッチンでモノ入れとして活躍。
このかごを持って本物のラクダに乗り、サハラ砂漠へ行ったというお伽噺のような本当の話。


今回の家づくりのなかで一番の冒険だったというのが壁の色。
これまでは温かみのあるオフホワイトやしっとりしたベージュを選んできたのに、今回に限って部屋を「真っ白な箱」にしてみたいと思いました。
外国のオフィスのイメージです。

悩んだ末に2階部分の壁をすべて真っ白に。
結果はというと、最初はなかなか慣れなかったけれど、2年、3年とたつうちに、都心とは思えないほどの日当りのよさと人の出入りの多さで、壁はほどよく焼けたり汚れたり。
だんだんいつもの温かみのあるカラーに近づいてきたそうです。
白い壁を背景に、床のキリムやカーテンなどの布、籠、木といった最小限の自然素材が、かえって温もりを感じさせます。

「私にとってインテリアのセンスがいいというのは、その部屋自体がかもし出している空気感だと思います。
雑誌で見た素敵なモノを自分の部屋に並べたからといってそれだけではセンスのいい部屋にも心地いい家にもならない、という経験があるでしょ?
それは空間の中でそのモノが活きてないから。
モノがどれだけ活き活きするかということが大事だと思います。
たとえば、私がお店で扱っていたキッチン道具は、山の家へ持っていくとすごく似合って、本当に活き活きしていました」

この家の中で一番目を引くモノは、キッチンに吊るしたバケツでしょう。
これがレンジフードだと気づくと、思わず愉快な気分にさせられます。
都会的でちょっと取り澄ました空間の中で、バケツが放っている愛嬌。
バケツも何だか自慢気です。
空気感は目に見えないものだけに、真似しにくいものですが、“モノが活きる部屋づくり”にヒントがありそうです。


2階から1階ギャラリーを見下ろしたところ。
吹き抜けの向こうの窓越しに、人の動く様子が見え、家は舞台のセットのような楽しさがあります。


ブリキのバケツを逆さまに取り付けたレンジフード。
「リビングからも見えるこの場所で、機能よりも愛嬌を重視」した、驚くべき見立て力。
手前にあるのがアンティークのパンボード。
「アンティーク雑貨の値が高くなりすぎて、道具としての魅力を超えた」のも店を閉じた理由のひとつでした。


1階のギャラリー。
「展覧会の前後はダンボールが届いたり梱包を手伝ったり、想像以上に雑用が多い(笑)」


キッチンから吹き抜け越しにテラス側を見たところ。
ここにも正方形の窓が使われています。
向こうに見えている階段が、1階のギャラリーへ下りていく階段。


キッチンからダイニング方向を見る。
アイランドの横が通路になっていて、土器さんも打ち合せに来た人もみなここを通り抜けます。
キッチンの白いタイルは「ここだけはこだわった」という“ウマ張り”。
上下をずらしながら張ることでニュアンスが生まれています。


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