戦後、住宅供給は住宅公団の主導で開発が進み、標準設計と呼ばれる基準タイプが生まれます。
茶の間の考え方を生かして和室2部屋に台所・トイレ・玄関を基本に建設され、浴室は設置されていません。
まさに私が生まれた長屋がそうでした。
家族全員でお風呂屋に行き、お風呂あがりにコーヒー牛乳を飲む…(ビンのね!)
家族の交流とちょっとした贅沢がお風呂屋にあったと思います。
住居が狭いおかげで家族との距離が近く、みんなそばにいるのが当たり前だったような記憶があります。
その後の住宅は、食事をする場所と寝る場所を分けた「食寝分離型」の間取りになってきました。
住居の面積も広く「ダイニングキッチン」が主流となり、空間の分割をすることで、人々は新しいライフスタイルを求めて戸建へと移り代わっていきました。
大量消費化の時代は電化製品が増加し、都市に人が集まり始めて、核家族が増えました。
茶の間に代わる「リビングルーム」が登場し、家族の人数分の個室がある住宅になり、生活様式も随分変わってきたと思います。
新しい住居スタイルが確立されてくると、個人の価値観によって住宅も様変わりします。
同じ間取りと外観をもつ分譲住宅から、注文住宅や工務店のカラーで住宅も変化していきました。
高気密・高断熱・二世帯・バリアフリー・エコ住宅・健康住宅など、様々なキャッチフレーズの住宅が世に出回るようになり、住宅施工も急ピッチで進められました。
そして、住宅が発展することにより、様々な問題が蓄積されるようになり、住宅の安全や安心を保証する制度も必要になってきました。
シックハウスや欠陥住宅などの問題が出回ってくるようになりました。

*画像とシックハウス・欠陥住宅との関係はございません。
住宅における室内環境は、家具や内装材から発生する割合が多く、野放しされていました。
しかし室内環境を見直す法的規制などで、健康で安心な住宅を実現する動きが活発になりました。
伝統的な在来木軸組構法の見直し、土壁・漆喰塗り仕上げなども注目され、癒しを演出する住宅や日本古来の和室を取り入れる住宅も戻りつつあります。
住人の健康を意識した住居はかつての古民家住宅で今、注目を集めています。

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